噛まれる。
2009年 06月 27日
東京から帰ってきてから数日間、妙な夢を見た。
22日朝方、見知らぬ女にうつぶせにさせられたまま
(片足で、押さえつけられていた)、
ナイフのようなもので、背中を何度も切りつけられた。
手を伸ばすと、傷口で背中が膨れ上がっている。
自分は殺されるのだと思う。
女が声を張る。とどめの一振りの寸前で目覚めた。
3日ほど前も、茶色い鞠を棒でつついて遊んでいたら、
とつぜん鞠が牙を向いた。
イタチのような小動物となり、棒から這い登ってきて、
激しく暴れ周り、私の指を強く噛んだ。
あまり、怖い夢は見ないほうなんだけれど、どうしたのだろう。
数日前、ある方のブログを拝見していたところ、
「売れる作家の条件」がリストアップされていた。
それが非常に端的で、的を射ているがゆえに、気分が悪くなった。
メディアが変化しているのだもの。
映像で伝えられることが多いのだから、
作家も若い人や美しい女性がもてはやされて当たり前だ。
馬鹿みたいな話だが、
「この子の顔とか能力とか、まさに、
周囲がつくりだす(私が表したい)“文月”のイメージにぴったりだなあ」
と思ってしまうことが少なからず私にもある
(そして、美術部にはそいういう意味で理想的な子がたくさんいる。ごめんね)。
スピーディーに回る世の中、熱いのは嫌われる。
パッと泣けて笑えて、パパッと忘れることができる軽薄さも必要とされている。
そういう社会の流れに適用すべきだ、とは思わないけれど、
社会に作品を発信している以上は、メディアの前で顔を作っていくことは「義務」だと思う。
それは読者に対する一種の「サービス」なのだから。
「サービス」する人を、しない人が批判したり、
逆の場合もよくあるけれど、どちらもいなくなっては困るのよ。
「サービス」好きな読者が、「サービス」をきっかけに
媚びないものへ流れていくことだって少なくはない。
一方で「サービス」を見抜きながらも、それに敢えて乗っかっていく柔軟さもなければ、
今の世界は生きづらいのも事実。
前回の記事でも書いたように、
演出されたものばかりに目がいってしまいがちな世の中ではあるけれど、
それに流されるのでもなく、そこから逃げるのでもなく、
ひたすらに見極めていくことが求められるんじゃないかしら、、、?
それは、ちっともずるい生き方ではないと思う。
なんてことを、昨夜電話口で話しながら考えました。つとつと。
(「サービス」なんて、いい作品書いている人限定の話。
心の底ではそう思う。
ただ、他人の要求が伴わないことが多い。
作品を読み込まずして、書き手を判断している人の多さよ。
かく言う私も、そういう面はあるので、反省したい)
噛まれることを、恐れないで頑張ろう。
噛まれもしない日がくることよりは、ずっとずっと幸せだ。
きゃあ、締め切りだ、
ね、ね、これも嬉しい悲鳴なんだよね、きっと。
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恥ずかしいことを書いてしまった。
「サービス」なんていらねえ!
少なくとも、作品を書いているときには考えない。
そんなことを常々意識できるほど、自分は器用な人間ではないのだし。
むしろ意識していたらがんじがらめになるので、
ぽやーんと生きています、一応は。
by moonpower0723
| 2009-06-27 13:13
| 作家になりたい。