「現代詩手帖」3月号投稿欄「机上の海」φ(.. )
2008年 03月 04日
クレータの地面から、
飛び出した陽光から、
金属の温度から、
あなたは、まず何を口に運びますか?
現代詩手帖 2008年 03月号 [雑誌]
/ 思潮社
今月の「現代詩手帖」の表紙は個人的にとても好きです。
見た瞬間に「イイ!」と叫んでしまったほどです笑。
「現代詩手帖」3月号の投稿欄(新人作品)に
私の「机上の海」という作品が掲載されました。
藤井さんと蜂飼さんのお二方に選んでいただきました。
今回の作品も反省すべきところがたくさんありました。
長さはいつもに比べて短くまとまりましたが、
書く形式を遊びすぎてしまったのです。
その点を指摘して、蜂飼さんは選評でこうおっしゃっています。
書く方法に抑制が加えられれば、
世界は縮むのではなく、むしろ膨らむだろう。
この言葉をしっかりと受け止めたいです。
そしてこの言葉が示す意味を
肉体をともなって理解できるまで、私は書き続けたいと思いました。
また、今回の作品は特に具体的なエピソードにそっているわけではありません。
私の机の上でくりかえされている儀式のようなものを題材に描いてみました。
しかし、題材をそれらしくもじっているだけになっているのでは、と不安があります。
書いたときはそれなりに葛藤していたのでしょうけれど、
いま読み返してみれば、浅い印象。
勝手に苦しみ、わめきちらしている生意気な口を閉じなさい、と言いたくなります。
ちなみに題名は“机上の空論”ということわざをイメージして。
投稿欄、今回は特にさまざまな言葉で賑わっていました。
藤井さんは、女性作品に注目。村田麻衣子さん、軽谷佑子さん、興味深い。不思議なことに、大田でこさんの作品を含めて、作品に“雨”(またはひらがなで“あめ”)がでてきます。6月締め切り分の作品でもないというのに。梅雨を知らない私。雪は嫌だ、雨が恋しい。でも雨が降るほど、まだ暖かくありません。春はとおい。
利根川淳さんの「合鍵」に一種の驚きを覚えました。
「ドアなんか ないよ!」の一行。ないよ!の前の空白がおそろしい。
投稿作品にここまでおののいたのは、昨年5月号大崎清夏さんの「わたしは朝日がまぶしくて……」以来でした。
一般の掲載作品では、井坂洋子さんの「タモ」が面白かったです。
投稿という機会を大切にしたいです。
とはいっても、今月締め切りの作品は詩手帖今期投稿欄の最後のものとなります。
一年って早い。
模索しながらも
だんだんと書きたいものとの距離が縮まっていっている気がします。
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by moonpower0723
| 2008-03-04 21:57
| 詩の仕事