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手帖年鑑/ユリイカ増刊・石川直樹/ショートムービー/25日NHK短歌出演/1月9日坂本美雨のディアフレンズ

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ことばの生死は くちびるが決める。


現代詩手帖 2011年 12月号 [雑誌]

思潮社


「現代詩手帖」12月号年鑑に、
佐々木幹郎さんの御詩集『明日』の書評、
アンケート「今年度の収穫」を執筆した他、
2011年代表詩選に詩「わたしの鳴きごえ」

(初出:読売新聞夕刊 7月16日)が掲載されています。


明日

佐々木 幹郎 / 思潮社


書評で取り上げた、佐々木幹郎さんの御詩集『明日』。
未来を照らし出してくれるような一冊です。
一篇の中での視点移動が巧みで、力に溢れています。

アンケートは、この記事の末尾に実際の内容を転載いたします。
詩集など読まれるときの参考にしていただければ嬉しいです。

***

ユリイカ2012年1月臨時増刊号 総特集=石川直樹 エベレストから路地裏までを駆ける魂

青土社



『ユリイカ 2012年1月臨時増刊号 総特集◎石川直樹』に、
エッセイ「あてどない祈りとして」を執筆しました。


冒険家、写真家として御活躍の石川直樹さん。
石川さんの写真・文章共に、私は大好きなのですが、
今回は書き手として石川さんの作品と向き合ってみました。

最後の冒険家 (集英社文庫)

石川 直樹 / 集英社


『最後の冒険家』の文庫解説を書かせていただいた際に感じたことなども、少々。

『ユリイカ 2012年1月臨時増刊号 総特集◎石川直樹』……
石川さんのお仕事を、様々な角度で解き明かしています
(<マンガ家による石川直樹の世界>は、「ユリイカ」ならではの視点で、大変面白いです)。
石川さんによる写真口絵「Antarctica」、書き下ろし「ブータンの聖なる欲望」、
服部文祥さん、森山大道さん、祖父江慎さんとの対談も掲載されており、盛り沢山な内容。
ぜひお手に取ってみてください。目次などの詳細はコチラから。

***



映像作家のまるやまもえるさんに、
ショートムービーを撮っていただきました。


東京の街のあちこちで、詩集『適切な世界の適切ならざる私』を朗読しています。
本来、自分の姿や声をまじまじと観察されるのは照れくさい。
ここに映っているのは私だけれど、私そのものともちょっと違う、
そんな不思議な意識が生まれました。

お声を掛けてくださったまるやまもえるさん
素敵な作品をありがとうございました。

ガジェット通信TVにて、インタビューも掲載されています。
まるやまさんのお書きくださったインタビュー記事はこちら↓
難解の国からきたアリス・文月悠光(ふづきゆみ)


適切な世界の適切ならざる私

文月 悠光 / 思潮社



5刷となったこちらの詩集も、改めて宜しくお願いします。

***

12月25日(日)朝6時
教育テレビ放送の「NHK短歌」に出演します。


題 「電柱」
選者  佐伯 裕子
司会  濱中 博久
ゲスト 文月 悠光

放送日:12月25日(日)教育テレビ6:00~6:25
再放送:12月27日(火)教育テレビ15:00~15:25

番組の詳細→http://www.nhk.or.jp/tankahaiku/index.html

初のNHK出演で緊張。入選歌について触れたり、拙歌の紹介をしたりしています。
ご覧いただければ幸いです。

***

1月9日(月)昼11時放送の
TOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」に出演します。


坂本さんの美しいお姿、お声を目の前にして、うっとり(でした収録時。おっと)。
ある2曲をかけていただきました。どちらも大好きで、最近とても励まされている歌です。
成人の日の放送ということで、私と同じ新成人の方にも聴いていただければ、と思います。
全国38局で聴くことができます。

放送日:1月9日(月)11:00~11:30
番組HP→http://www.tfm.co.jp/dear/

***

ただいま札幌に帰省中です。
あらゆることが嬉しくてたまらない。
懐かしい人たちに会えるのはもちろんですが、
雪の地面に足をうずめて、ぎゅっと踏みしめて、
また足を上げるときの、取り戻すときの快感といったら。
これこそが、「歩行」だなって(何を言ってるんだか)。
18年間札幌で暮らし続けていたときは、
そんなことを考えたこともありませんでした。
雪の無い冬は、私にとって冬ではないようです。

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私の後ろに足跡が連なることに、
ほっと息をつく。


かじかむ指先と
吐けば白く舞い上がる息。


目の中が、まぶしさでいっぱいになって



雪を見ていると、
好きな人のことを思いたくなる。


  ∮

      


みなさま、よいお年をお迎えください。




***

「現代詩手帖」2011年12月号年鑑 アンケート

問1 今年度の詩集について印象深かったもの

管啓次郎『島の水、島の火 Agend'Ars2』(左右社)
器の大きな詩集。はかないものなど何ひとつないのだと知る。
福間健二『青い家』(思潮社)
繰り返し訪ねたい九十八の扉。
三角みづ紀『はこいり』(思潮社)
世界は私たちに冷たいけれど。
橘上『YES(or YES)』(思潮社)
「からだひとつでなのりをあげる」詩のことば。
手塚敦史『トンボ消音』(ふらんす堂)
鉛筆のにおい、教室のにおいに浸りながら、息をひそめて。
一方井亜稀『疾走光』(思潮社)
濃く、煮つめられた気配。
河邉由紀恵『桃の湯』(思潮社)
やわらかさの奥に明滅するもの。
タケイ・リエ『まひるにおよぐふたつの背骨』(思潮社)
描かれる対象と語り手の距離感が心地よい。
暁方ミセイ『ウィルスちゃん』
きらきらとたくらんでいる。

問2 今年度の詩作品について

髙塚謙太郎「屏風集」(「Aa」vol.4)
手帖歩「記憶」(「ユリイカ」六月号 今月の作品)

問3 そのほか、今年度印象に残ったもの

雪舟えま『たんぽるぽる』(短歌研究社)
やすたけまり『ミドリツキノワ』(短歌研究社)
岩尾忍「大江麻衣『夜の水』について(また、離れて)」(「kader0d」vol.6)
毛利一枝「写真・迷い道シリーズ 追悼・鍋島幹夫 詩集『七月の鏡』より」(「耳空」vol.6)
高瀬アキ×多和田葉子ワークショップ「ことばと音が出会うところ」(東京・早稲田大学、2010.11.30)
管啓次郎×佐々木愛展覧会「Walikng 歩行という経験」(札幌・モエレ沼公園)
吉増剛造さんとの〝猫町〟散歩「フィールドワーク・夢の地図――下北沢」(世田谷文学館主催 2011.10.22)
映画「害虫」(塩田明彦監督)
九月、ソウルにて行われた「アジア現代詩祭」に野村喜和夫さん、田原さんと共に参加しました。他国の詩人たちと交流し、日本という国、日本語で書くことを意識するきっかけを得ました。
by moonpower0723 | 2011-12-21 21:02 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723