札幌で朗読会/「伊藤比呂美を大いに語る」/女詩会/読売夕刊に詩/中国の文芸誌に掲載/10代最終日
2011年 07月 22日
君にもらった花束を蹴る。
みなさま、いかがお過ごしですか。
ただいま大学は試験期間。皆授業の復習、レポート準備に追われています。
暑いし、忙しいし、早く札幌に帰りたい!
というわけで、4日の前期授業終了後
すぐに帰省して、朗読会に出ることにしました笑。
以前お話しした、勁草書房さんから出る
アンソロジー書籍『ろうそくの炎がささやく言葉』関連のイベントです
(書籍のための特設HPはこちら)。
超豪華な無料イベントです。札幌のみなさま、ぜひご予約ください!
(フライヤーもとてもかわいい)
ろうそくの炎で本を読もう~月夜の朗読会
@OYOYOまち×アートセンターさっぽろ
闇夜にゆらゆらと揺れるろうそくの炎のもと、音として響く文章に耳を傾けてみる。実際に声にだし、くちびるやのどの振動を感じる。そんなささやかな、けれどもゆたかな夜を一緒にすごしませんか。
札幌の美しい夜、ゆったり、のんびり、朗読のよろこびを味わいましょう。
当日は できたてほやほやの書籍も販売いたします!
■日 時 8月5日(金)19:00(開場18:30)
■場 所 OYOYO まち×アートセンター さっぽろ(http://www.oyoyo16.com/top/)
■出演者 倉石信乃(詩人、明治大学准教授) 佐々木愛(美術作家)
管啓次郎(詩人、明治大学教授) 文月悠光(詩人)
+当日サプライズゲストも? 飛び込み参加歓迎。
■定 員 50名(事前予約制、自由席)
■入場料 無料
■共 催 OYOYO まち×アートセンター さっぽろ、勁草書房
■詳 細 勁草書房HP(http://www.keisoshobo.co.jp/)
■ご予約、お問い合わせ 勁草書房 関戸(sekido@keisoshobo.co.jp)
メールタイトルを「8月5日イベント参加希望」としていただき、本文に氏名(ふりがな)、ご連絡先(電話番号、メールアドレス)、参加人数(お連れ様の氏名)をお知らせください。受付後、返信をお送りいたします。
OYOYOのスペースでは、3年前の夏に朗読したことがあります。
現代詩手帖賞をいただいたばかりの頃で、とても緊張していました。
朗読について、真剣に思い悩んだ記憶が笑。
私がしばらく朗読をやめたきっかけのひとつに、あの朗読会がありました。
今回は、その思い出の場所に立つことができそうで、ふしぎなご縁を感じます。
書籍も、現在ご予約受付中!↑
*管啓次郎・野崎歓編『ろうそくの炎がささやく言葉』
8月8日配本
A5判、ソフトカヴァー、208ページ
ISBN 978−4−326−80052−0
定価1890円(本体1800円)
8月には、青山ブックセンター本店でブックフェアも開催されます。お楽しみに!
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『現代詩文庫・続伊藤比呂美詩集』刊行記念イベント
「伊藤比呂美を大いに語る」に出演いたします。
私は1部のシンポジウムと、2部のリーディングに出ます。
伊藤比呂美さんご自身も出演され、みんなで比呂美さんの詩について語ります。
日時*7月30日(土) 開場PM1時30分 PM2時~5時半
場所*葉月ホールハウス(JR西荻窪20分 杉並区善福寺2‐30‐19)
出演*伊藤比呂美、新井高子、田中庸介、水無田気流、蜂飼耳、文月悠光
三角みづ紀、清水あすか、小野絵里華、カニエ・ナハ、大崎清夏、長谷部裕嗣
Ⅰ部 シンポジウム
新井高子、田中庸介、水無田気流、蜂飼耳、文月悠光
Ⅱ部 リーディング
三角みづ紀、清水あすか、小野絵里華、カニエ・ナハ、大崎清夏、長谷部裕嗣、
新井高子、田中庸介、水無田気流、蜂飼耳、文月悠光
Ⅲ部 トーク&リーディング 伊藤比呂美
料金*2000円(+1D)
問合・申込*☎03-5310-3546、hhh@hazukihh.com(同廊)
詳細は、http://hazukihh.com/
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ことばのポトラック vol.4
詩の朗読会「女詩会」 に出演いたします。
女子会ならぬ女詩会です。
世代様々な女性の書き手が集います。
日時 2011年9月25日 (日) 11:30 open 13:00 start
場所 サラヴァ東京(@渋谷)
料金 3,000円(ブランチ付)【完全予約制】
新川和江さんの詩にあるように、誰だって束ねられたくはありません。「女」という括りが最初浮上したとき、誰もが「今更?」と思ったのでした。しかし一方で、私たちの胸には、ここ何年も、もう死んでしまった女のひとたちの「声」が溜まり続けていました。ここにいるひと、いないひと。 一人の地声、群れの地声。詩のなかから現れる「誰か」の声。(企画:平田俊子&小池昌代)
出演者:稲葉真弓 大竹昭子 平田俊子 小池昌代 ミーヨン 唐作桂子 文月悠光
→ご予約・詳細はこちらのページへ。
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7月16日の読売新聞夕刊に、
詩「わたしの鳴きごえ」を執筆いたしました。
もう日がだいぶ過ぎてしまいましたが、ご報告だけでも。
新聞って、読者を想定するのがなかなか困難な媒体ですが、
それだけに、書くときはいつもどきどきします。
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中国の文芸誌「今天」と、台湾の文芸誌「聯合文學」に作品が掲載されました。
両誌とも、東アジアの詩の特集で、
以前ブログに書いた韓国の文芸誌「世界文学」掲載の件と関連する企画です。
日本からは、私のほか水無田気流氏、蜂飼耳氏、小笠原鳥類氏、岸田将幸氏が参加しています。
田野倉康一氏が日本の現代詩に関する文章を寄稿されています
(今年の「現代詩手帖」3月号掲載のものと同内容)。
私は『適切な世界適切ならざる私』収載の「落花水」を「今天」(劉暢訳)・「聯合文學」(張明敏訳)に、
南桂子生誕100年記念展に書き下ろした詩
「骨の呼吸」(田原訳)を「今天」に掲載していただきました。
翻訳してくださった劉暢さん、田原さん、張明敏さん、ありがとうございます。
「今天」は、色々行き違いがあったらしく、プロフィールの間違いなどがあって、
中国語でほとんど読めないのに、ちょっと笑ってしまいました。
うーん、何人もの人を介しているので、確認していくのも難しくなりますね。
田原さんによると、中国では、とても権威のある雑誌とのことです。
「聯合文學」はカラーページもあって、とてもおしゃれです!
とにかく表紙がかわいい。
日本の宇治金時もよいけれど、台湾のかき氷(右上)もおいしそう^^
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「短歌現代」7月号〈詩壇〉の欄(南原充士氏担当)にて、
拙作について取り上げていただきました。
詩「ロンド」の引用を交えながら、拙作、作者像を紹介してくださっています。
南原さん、ありがとうございます!
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2011年7月22日(金)=10代最後の一日
朝、映画「クワイエットルームにようこそ」を観た後、5キロ走りました
(我ながら、よくわからない過ごし方である)。
台風の後、妙に秋めいてしまった東京。澄んだ空と、涼しい風に顔がほころびます。
授業をゆったり終えて、(ちなみに、授業は「蜻蛉日記」の
《疑わしい文を発見》《町の小路の女、発覚》部分の演習発表。
道綱母のぴりりとした和歌といい、兼家の「しばしこころみるほどに」(む!)といい、
とにかく読み手をどぎまぎさせる場面です)
中目黒へ
ホンマタカシ展『about a girl』(@IMPOSSIBLE PROJECT SPACE)をみに行きました。
ホンマタカシがモデル・女優の水原希子を撮り下ろした写真展です。
水原希子について。
その顔立ちや存在感に、率直に惹かれます。
「情熱大陸」取材時の発言に、カリスマ性を感じて、
ときには、こんな話し方をしてみたいものだな、と感心したこともありました。
私の中での巻き起こった〈ハーフの女の子ブーム〉(勝手にw)も、彼女が火付け役でした。
はじめて知ったのは、映画「ノルウェイの森」のミドリ役……
(歯に衣着せぬものいいといい、私はミドリが大好き)。
彼女のくっきりとした顔立ちがレトロなワンピースによく映えていました。
さて展示。レセプション前だったので、会場はとても空いていました。
ベットに横たわり、肘をついたり、しなだれたりする、水原希子の姿。
モデルとは皆そういうものかもしれませんが、
水原は、撮られる際、顔、手、足、あらゆるパーツの角度に気を配るといいます。
だから絵をみながら、私もその肢体の流れを音楽のようにたのしんでいました。
こんなにもやわらかな線、やさしい表情でいて
不意に射るような、際やかな強さを放つなんて、水原希子はやっぱりすてき。
そうして写真に目を凝らしてみると、水原の髪の生え際の影になぜか強く惹かれました。
彼女の手足がシーツに皺をよせ、それが写真全体に大きく咲き誇っています。
それを、じっとみていました。
代官山まで歩き、網中いづる個展『So many memories』(@GALLERY SPEAK FOR)へ。
網中さんの絵は、よく本の装画(カバーイラスト)に使われているので、
見覚えのある方も多いかと。
有名なのは、網中さんの出世作ともいえる林真理子『野ばら』の装画かな。
私が最近、とってもいいなあ!と思ったのは、
東直子さんのエッセイ集『耳うらの星』の装画。
ぐんと視界が広がる感じがしませんか。
網中さんと長崎訓子さんのトークが予定されていたため、スペースは大変賑わっていました。
きれいでファッショナブルな装いの女性が多かったです(同業の方かな?にやり)。
展示は装画の原画と、今回のために書き下ろしたシリーズ・So many memoriesが中心。
トークは、イラストレーター同士の話らしく、
制作の様子や仕事の依頼状況について、和やかな雰囲気で語られました。
私、基本的には細部の陰影までしっかり描き込んである絵が好きです。
虫眼鏡になった気持ちで線をじっくり捉えていけるから。
でも、網中さんの絵の簡略化された風景には、すっと息が楽になる。
それは色彩の湿潤。
ゆったりと描かれた草陰に、少女の曖昧な表情に、
いまの自分を投影しているのでしょうか。みる度、本当に印象が変わります。
幅が大きくて、いくらでも遠いところへはばだける気がするのです。
水で薄く溶いたジェッソをスカートにして、舞い踊りたいな!
会場では、ポストカード、フェルトで作った王冠など、オリジナルグッズが多数。
私は、オリジナルTシャツ(キッズサイズL)と、冊子『So many memories』を購入しました。
冊子の表紙、インクが盛り上がっていて、超ツボでした。
糸かがり綴じなのもポイント高し!(こんなんだから、どーしよーもない)
冊子に、網中さんにサインをいただきました。
少しだけ言葉を交わすことができて、明日、誕生日なんです
(何せ今日は10代最後の一日だからね!笑)とお話ししたら、
「じゃあ、お祝いしなきゃ!」と
ケーキの絵も描いてくださいました。感激!
ほんとうに、ありがとうございます。
そうして、ホクホク帰りましたとさ。
ケーキ食べたいよう^^
おまけ。
それぞれの展示のパンフレット、DM(撮る角度が悪くて、すこし絵が歪んでしまったかも)。
パンフレットには、希子ちゃん
(雑誌ではこんなふうにモデルがちゃん付けされるのれす。
けっこうな違和感ですよね、これ)がいっぱい!
いやはや、20年も生きてしまいました。
みなさま、本当にお世話になりました。
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by moonpower0723
| 2011-07-22 23:20
| 詩の仕事