わたしのやわらかい部分を波立たせる。ヒフ、と思う。
2010年 06月 17日
骨って虫みたいだ。
ひ さ し ぶ り 。
このところ、告知ばかりしていて――何だろう、ここは何だろう?
と、引っ掛かりを覚えていた。
自分のブログで自らの活動を吹聴していることが
ときどき我慢ならなくなる。
けれど、思い出した。 あ、今だ、と。
このなまなましい器を抜け出したくなる瞬間が。
ときおり
「あなたのことなんて、誰も気にしていないよ」
と、誰かの肩をぽんと叩きたくなる。
同時に自分の肩も叩いている。
私らしきものの肩はこわばっている。
ぎゅっ
でも、この身はいいんだ。よくわかっているんだ。
ばらばらにならないように、噛みしめているんだ。
そんな日々です。どこにも出かけられないけど、かなしくなんてない。
耳をちぎって、食べている。咀嚼している。
「現代詩手帖」5月号。
ミュージシャンの及川恒平さんの唄と
歌人の糸田ともよさんの歌、
両者の唄と歌の交接について、田中綾さんが書かれていたことがすごく嬉しかった……
という、たったそれだけのことを、私は1ヶ月以上
誰かに言いたくてたまらず、でも、どういうわけか今の今まで堪えていたのだ。
2年前の6月17日、テンポラリースペース(そうだ、そのとき初めて訪ねたのだ)で買った、
ともよさんの歌集『水の列車』。
タバコの匂いはまだするかなあ、と開いて鼻を押し当ててみたがよくわからない。
当然ながら、それは2年の月日を帯びている。
欄干も水の列車となり走るどこを切っても血を噴く詩のごと
「みず」と呼べば水黙り込む一瞬をはにかむようにすり抜ける夏
私のいっとうお気に入り。
言葉だけが先に起きだし私を裏切ってゆく 空いっぱいの冬の蝶
及川さんの唄もいつか聴いてみたい。もちろん、北海道で。
***
ここ1ヵ月ほどで買った古本の写真。
◆5月4日。テーマ:「新刊で買え」
新刊でも買うつもりだった本がたまたま並んでいたので買ってみた4冊。
◆5月9日。テーマ:「女性詩人」
ジーンがひたすらかっこいい。
◆5月27日(写真3枚)。テーマ:「殺戮」
二の腕殺戮の冊数。服飾とアイヌ語と悪魔と河合隼雄。
とどめの西脇詩論集。クールな装丁。
◆5月31日。テーマ:「神保町初潜入」
ずっと憧れていた神保町を、とある用件で訪ねて
つい古書店街に足を踏み入れてしまった。
『服装造形論』は乳房の形態分類の図が美しい
(山羊乳房状という名づけ方は何となくシュール)。
「臀部の美感」と題されたページを開いたら最後、閉じることができない。
◆6月6日。テーマ:「私探しフォント探し」
フォントふぇち。
古本とは違うけれど、
◆『IZUMI,this bad girl. Nobuyoshi Araki+Izumi Suzuki 』
!!
5月10日、ついに買ってしまった。
1割引きになるから学校の生協で注文したのだが、
受け取りの際に戸惑われた。いや、わたしゃ恥ずかしくない。
◆「BURST」2002年12月号 鈴木いづみ特集
ネットオークションで競り落とした。部屋に掲げている。
毎朝、いづみさんと目が合う度に絶頂。
実は、上記2冊ともビニールのパッケージをはがせないままなのだ。
元はと言えば、写真集の購入日の5月10日が某原稿の締め切り日だったので、
「この原稿をあげるまでは、絶対に開けない!」と誓いを立てたことが起因である。
誓いのおかげか(いづみさんのためなら!)、死ぬ気で乗り切れたのだが
以後、「あげるべき原稿」が連続したため、開けられない状況が現在も続いている。
表紙のまなざしだけをまずは堪能中。
6月中に開けられるとよいのだが、あまり希望は持てない笑。
でも、それはそれで素晴らしいことだ。
twitter上で異様な盛り上がりを見せた“おっぱい短歌”のやり取り。
http://togetter.com/li/29377
けっして怪しまないでもらいたい。
“おっぱい”を扱った短歌を、内輪で出し合っただけなのだ。
私は櫻庭洋一さんの歌を提示できて、満足。
乳のはる若き女(おみな)が川に來て胸を搾れば瀬の白濁す
おっぱい短歌の引き出しが豊富だと自慢できるかも、しれない。
件のスピッツ名曲の歌詞はこちら。
こんな終わりかたって?
信じられない。
おーわーりー。
by moonpower0723
| 2010-06-17 00:40
| わたし