「現代詩手帖」1月号/「詩と思想」1・2月号 雑感
2010年 01月 09日
赤い紐を結び直したら、袂に小石を詰め込んで、川沿いを滑り降りていきましょうね。
「現代詩手帖」1月号の詩誌月評(水島英己氏)にて、
「月暈」第3号収載の大谷良太氏の詩「今泳いでいる海と帰るべき川」と、
私の詩「狐女子高生」が取り上げられています。
ありがとうございます。
今月号は<現代日本詩集2010>と題した作品特集です。
大御所から中堅の詩人まで網羅。
ひとつひとつの作品はともかく、全体として好感を持ちました。
4つほど「もう一度読みたい」と思う作品がありました。
〈詩〉を読みたいから詩を読む、
好きな作品があって、それがたまたま詩だった、、
読み手には様々なケースがあるでしょう。
書き手以前に読み手であるべきで、
それなら、自分には足りないものがまだまだ沢山あります。
佐々木敦氏と安川奈緒氏の対談を興味深く読みました。
私みたいなのはもっと恥じ入って読むべきでしょうが、ね。
個人的に、1月号の装丁が華やかでとっても好きでした。
表紙が見えるようにして、棚に置こう。
「詩と思想」も<二〇〇九年度・回顧と展望>特集の特別号。
座談会では、詩壇の危機的な状況が具体的な数字で表されましたが、
おひとりおひとりの発言に覚悟が感じられ、私は少し希望を持ちました。
一色真理氏が拙詩集『適切な世界の適切ならざる私』について言及してくださいました。
ピュアって言われると、嬉しいのとくすぐったいのと同時です。
同時に何かが来る感覚は嫌いじゃありません。
でも、自分は本当にピュアなのか?と突き詰めたら、頷くより謝る方が一瞬早かったり。
当たり前だけれど、作品とは境界線がある。
***
昨日、古本屋さんで
ユリイカ臨時増刊号の「悪趣味大全」を買おうか本気で迷いました。
いつか買おう。いつか、うん。
***
私がうとうとしている間に、各々動き出していたみたい。
しかも、今までとは全く違うわ。魅入って乗り遅れないように。
早くしないと、線路が敷かれてしまう。
まずは自分で線引きしなきゃ。
by moonpower0723
| 2010-01-09 00:39
| 詩の仕事