いろはにおえど、ちりぬるを
脳髄を突くほどに匂い立つ華ならば
散らない。
滅しない。
裂けるのみ。
中川幸夫さんの華に飲まれたい
なんて
殺されたい
と同義なのか。
息を吹きかけても、
あのガラスは曇らないんじゃないかと思って。
全てをかなぐり捨てるために
何ができるか。
喰いたいものが
おおすぎて。
もっともっとと
水面上に頭をもたげる度
苦しくなるけれど
「いい」ときはいつも
止まりそうね息が。
どうして
∮
画像:千早茜「魚神」の“花切れ”
文学少女は詩人をめざす
by moonpower0723