<   2008年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧

d0101676_20184766.jpg


さて、8月3日に発行した個人誌「月光」創刊号
ネット発売準備がようやく整いましたので、
内容や注文の仕方についてお知らせしたいと思います。

■内容
夏らしい新作の詩が4編と、
このブログに書いた吉増剛造展での模様を
レポート形式で掲載しています。
A5サイズ、ホチキス製本、全22ページの
たいへん大変簡素な一冊となりました。180円です。

■タイトルについて
タイトルの「月光」ですが、
名前“文月悠光”から二文字とりました。
いろいろ凝ったタイトル
(候補「密生」「弓張月」など……笑)も考えたのですが
覚えてもらえないだろうなぁと思い……。

■反応(現時点で……)
5日、初めて親に見せたところ
表紙(上の画像)をまず酷評されました汗。
「小学生の文集みたいだね」
「字が汚い」
「タイトルがありがち」
そのお声は、
表紙を描いた時点でもう聞こえておりました、お父さま、お母さま(涙!
まぁ、ごもっともです。次号の参考にさせていただきます汗。

22日現在、参考までに、テンポラリースペースさんで10部、
書肆吉成さんで20部ほど売れました(やはり、この言い方には少し抵抗があります汗)。
多くの方に「月光」を紹介してくださったオーナーさんのおかげと思います。感謝しています。

■表紙について(10月追記)
「月光」創刊号の表紙、新デザイン登場しました。

通常、御注文をいただいた場合は、新デザイン↓で、

d0101676_22485146.jpg


御希望いただければ、旧デザインでお作りいたします。
ニューバージョン、と考えていただければと思います。
旧表紙を希望なさる場合はお気軽にお申しつけください。
(旧デザイン1部と新デザイン2部、のように組み合わせても構いません。
中身は一緒です、御了承ください。)

変更の理由といたしましては、
旧表紙について御指摘やアドバイスをいただくことが多く、
私自身も思うところがあり、装丁デザインの大切さを痛感したためです。
デザイナーの方に御手をわずらわせるよりも、
自分で納得の行くかたちでもう一度表紙をつくってみようと思いました。
既発行物の変更はあまりよくないと承知していますが、
変更がきくのも個人誌ゆえと思います。
既に買ってくださった方、置いていただいているお店の方には御迷惑をおかけします。
勝手ではありますが、宜しくお願いします。

■お求めになる場合
委託店舗を通じてか、
私から直接お買い求めいただくかたちになります。
遠方にお住まいの方は、後者をお勧めいたします。
注文はメールにて承ります。
必要事項は、〒住所とお名前、「月光」の希望部数です。
メールを拝見しましたら、こちらから「月光」創刊号と郵便振替払込書を送付いたします。
届き次第、お金(180円×部数+送料80円)を振り込んでいただければ、と思います。

振替払込書、というとひどく商売的な響きですが、
口座番号を書いていただくお手数を省く目的です。
当初、銀行振込の予定だったのですが、他行からの振込ですと、
手数料がかなりお高く、振り込む金額を大きく越えてしまいますので汗、
ゆうちょ銀行に振替口座をひらくことにしました。
その手続きもあり、このお知らせが遅くなってしまいました。すみません。
けれども、ぐっとお求めやすくなったのではないかと思います。

■委託店舗
「月光」を扱っていただいているお店を、
感謝を込めてご紹介いたします。
(この項目は、これからも順次更新していく予定です!)

テンポラリースペースさん <創刊号・2号>
とても落ち着いた空間を持ったギャラリースペースです。絵画、彫刻、ときに音楽、ことば、
空間のさまざまな表情をこれからも拝見できそうで、楽しみです。オーナーの中森さんがお書きになっているテンポラリー通信にも注目しています。
〒001-0016 札幌市北区北16条西5丁目1-8

ネット書店 書肆吉成さん <創刊号・2号>
古本のネット売買を中心に小出版、上映会や展覧会などを企画なさっています。店主の吉成さんとは、吉増剛造展のイベントで出会いました。「アフンルパル通信」という素晴らしい詩誌を発行なさっています。北海道発、が良いですね^^

コーヒーとパンと真空管 CAFE QUATRE-Lさん <創刊号>
店主さん御自慢のインテリアが素敵なカフェ。可愛らしいクローバーが目印です。フランス製のアイロン台も手作りの天然酵母パンをのせてお出迎え^^「月光」とコーヒーの相性は?御腹も心もたっぷり満たしてくれるはずです。ぜひ足を運んでみてください。
〒064-0811 札幌市中央区南11条西1丁目5-23 キャトレール中島公園

レンタサイクル&カフェ ひつじ屋 <創刊号>
レンタカー・サイクル、カフェ、ギャラリー、ひっこし相談、と、観光客にとって、いたれりつくせりなお店、ひつじ屋さん。安曇野の美しい自然写真や、お客さんのスマイルスナップなど、HPも楽しいです。安曇野を訪れた際は、ぜひお立ち寄りください。
〒399-8303 長野県安曇野市穂高5951-1

ミュージアムカフェ BANANA MOON <創刊号>
「週刊新潮」の表紙絵で知られるイラストレーター成瀬政博さんの美術館。
息子さんの唯さんが運営しています。森に囲まれた心地よい美術館です。
〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明3613-32

★安曇野には、ちひろ美術館をはじめ、約20館の美術館があります。
その全てが安曇野アートラインで結ばれており、様々な連動企画を行っているそうです。
ひつじ屋さんにBANANA MOONさん、
「月光」も安曇野の自然とアートに守られているようで、とても嬉しいです。

模索舎 <創刊号>
ミニコミ(自主流通出版)・少流通出版物専門の書店。私の知り合いの方々もお世話になっているようです。出版物を広く受け入れてくださる模索舎さんのような書店の存在、とてもありがたいです。
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9

ギャラリー門馬 <創刊号・2号>
美術家の門馬よ宇子さんが開設し、現在は陶芸家の大井恵子さんが運営しています。
藻岩山中腹の住宅街にあり、自然と調和している空間です。
洗練された印象もあり、入るときはいつも胸が高鳴ります。
筒状のアートスペース、アネックスも併設しています。
〒064-0941 札幌市中央区旭ヶ丘2丁目3-38

■商品の委託について
「お店に置きたい」「現物を見て委託販売を考えたい」というお店(書店、喫茶店、雑貨店など)の方、お気軽にご連絡ください。サンプルをご用意しています。

注文、委託に関する
お問い合わせはこちら




読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-22 20:27 | 詩の仕事
d0101676_21154536.jpg

HBCラジオ「中村美彦の一筆啓上」に出演します。

出演といっても私が出てくるのは10分少々です汗。
HBCラジオですから、道内にお住まいの方は聞くことができると思います。
聞いていただければ幸いです。
おそらく創作活動全般(詩や小説を書き始めたきっかけ、好きな作家についてなど)のことを
お話させていただくことになると思います。
私は話が下手くそなんですが、
パーソナリティーの中村さんという方がうまく引き出してくださることでしょう。
あー、同じ17歳でも、大人の方とちゃんと向き合える人はたくさんいらっしゃって……
最近、すごくそういうしっかりした人間になりたいと思います。
急には無理なので、少しずつ勉強ですけれどね。

放送日は
8月23日(土)、今週の土曜日です。
番組自体は朝7:00~7:50ですが、
私が出てくる時間は
7時35分頃から10分間ほどだそうです。
周波数は札幌が1287kHzです。
そのほかの地域↓
エリア別周波数一覧

恥ずかしいのですが、
できるだけ、今の素直な気持ちをお話できたらいいなと思っています。

***

と、ところで出演の日に、土曜講習があるのですが汗。
朝早い番組なので、家を出るのも早い早い……。
たぶん5時すぎに起床しなくては汗。
でも、番組が8時くらいに終わるのだから
「じゃぁ、2時間目から受けにきなさいよ」
という話になって。。。
受けに行ってもいいんですけれどね(諦。

とにかく、この機会をあたえてくださったHBCラジオの方に感謝いたします。


20日 追記

年間行事予定表のまちがいで、
本当は土曜講習がないらしい。
さんざん悩まされたのに……
なんだよう。

でも、よかった^^

朝5時起き、生放送、、、
うまくコメントできるかしら、
口がまわるのかしら汗



読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-19 21:37 | 詩の仕事

レオナール・フジタ展

d0101676_233407.jpg


裸婦の白い湿地。
猫と尻尾の戯れ。
十字架降下。
馬やど皇子ならぬイエスさま。



最近、女性の表情にすごく惹かれる。現実もそうだし、絵でも写真でも。唇の許した含み、目尻のあざとさ……。その艶は自分にはないものだから。あるいは、そう思いたいだけなのかもしれない。
女性に憧れの気持ちはある、でも憧れのままでありたい。
だって艶は醜を隠しもっている気がするから。
なのに醜にはもっと惹かれてしまう!なぜなんだろう。なぜ、なんだろう。

レオナール・フジタ展は宗教色が強すぎて、私の嗜好とは合わない作品も多かった。でも、そういう展示に足を運ぶことも大事なんだろう。なのでじっくり見てきた。
ミュージアムショップで、ポストカードを2枚(「イヴ」「花の洗礼」)買った。どちらも少女趣味な感じになってしまった。けれど、凛とした女性の姿に惹かれたのだ。
あと、フジタの絵全般に感じたことだけれど、足の描写が美しかった。かかと、土踏まず。なぜ足のことばはこんなにうつくしいのだろう。


読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-12 23:34 | 美術部の人々、札幌アート
d0101676_22555562.jpg


予備校が終わったのが3時、「アフンルパルex.」(“書肆吉成”主催のイベント)開始が6時半から。……浮いた時間の使い方を考えるのが楽しくなってきた笑。
最近行っていなかった本屋を偵察。ずっと楽しみにしていた「文学賞メッタ斬り! 2008年版」をよむよむ。桜庭一樹さんと川上未映子さん、べた褒めされてる!中原昌也被害者の会……真相はそうだったのか!わくわく。オジサンから「本棚」(ヒヨコ舎刊。作家の本棚を写真も交えながら紹介する)をいただいていたので、石田衣良さんの本棚についてのトークに思わず吹き出してしまった。芥川・直木賞受賞レポートも!有名な写真家さんが川上さんを撮影した媒体を暴露。いいじゃん、私は「早稲田文學」好きだもの笑。
「ユリイカ」のバックナンバーをよむよむ。思潮社と書肆山田と七月堂の人が対談ってなかなかないよね。
ブックカフェでケーキ(ムフッ)を食べる。至福じゃー。そこで数学の宿題(最近持ち歩いてる汗)をやって、本屋を出た。
このまま行けば間に合うはずだが、さすがは方向音痴(o^∀^o)地図なんて役に立たない笑。あまりに挙動不審だったせいか、スーツの男の人に「どうしました」と話しかけられる。だいたいあっち側……ときいた方向を進む。進みすぎてまた迷う。ローソンの店員さんに道を尋ねて、ようやくイベント会場に到着。し、7時近いじゃないか笑。

「アフンルパルex.」自体は露口啓二さんの写真展にまつわるイベントだ。
雑誌「アフンルパル通信」(書肆吉成刊)に何らかのかたち(まだ秘密!)で関わらせていただくこと、書肆吉成さんに個人誌「月光 創刊号」の委託販売をお願いしていることもあり、今回のイベントのお誘いをいただいた。
私が到着したときは、写真家の露口啓二さんと批評家の倉石信乃さんのトークイベントの最中。写真のことはよくわからないけれど、「“意味”を消す。被写体の“意味”を宙吊りにする」「撮影者の存在を消したい」というお話が印象に残った。後者はあらゆる表現に言えるお話だと思う。前に作家の三崎亜記さんが、それに近いことをおっしゃっていた。露口さんの写真は一見ただの風景を撮っているようにも思える。だが、不思議な空気感が漂っている。変に奇をてらった写真よりもずっと超然として見えるのだ。また違う写真では獣としての目を感じた。草に分け入る、鋭いまなざし……。トークの後、お客さんから熱い質問が続出して圧倒された。。
吉成さんから、「月光 創刊号」を紹介してもらえて、とても嬉しかった。誰も私が書いたとは知らないのに、ちょっと恥ずかしかったぁ。ありがとうございました。
紹介が終わると8時半をまわっていたので、急いで吉成さんに「さようなら」の挨拶をしにいくと、すでに「月光」を買っていかれる方がいらっしゃいった!ありがとうございます。ありがとうございます。
あぁ、その方々が帰りの地下鉄の中で「月光」を開いて、心臓マヒにおちいらないことを祈るばかり。特に男性の方……。
と、とにかく嬉しい(汗)。残り少ないようなので、さらに8部吉成さんにお渡しした。よろしくお願いします。
帰りは嘘みたいにあっという間に駅に到着。10分で着く道のりだったのか汗。


「月光 創刊号」、注文販売準備、遅くてごめんなさい。近日、口座の準備が整いましたら、すぐにお知らせします。製本は頼まれたその都度行っている状況です。

読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-11 22:55 | わたし
d0101676_22341276.jpg


吉増剛造さんにサインをしていただいた。感激!

一昨日、昨日、と<詩の黄金の庭 吉増剛造展>関連のイベントに足を運んだ。
画像のとおり、吉増さんにサインもいただき(!)「月光 創刊号」をお渡しし(!!)、
大変興奮した2日間だった。

8月8日(金) キセキgozoCine; vol.3 裏声=吉増剛造×工藤正廣

記事にも書きましたとおり、早めに会場の文学館に到着し、ロビーでくつろいでいたところ
吉増さんに「こんにちは」の洗礼を受ける。びっくりした。

さて、イベントのはじまりに館長さんのご挨拶。
なんと、会期中にも関わらず図録が販売されるとのこと。1冊1890円。
「安っっ!」と思わず口に出してしまった。
館長さんによれば、今まであった図録やカタログとはまた違った形式の書物で、
展示の様子や、トークセッションの内容はもちろん、北に関する吉増さんの詩が19編納められてるとのこと。さらに付録として「石狩シーツ」全文を印刷したポスター(と言ったらよいものなのか)。部屋に貼りたいっ貼りたいっ!「わー、部屋に貼りたいっ」また口が動いてしまった。
吉増さんによれば「この本が出て、また展覧会がはじまるって感じよ」
ぜ、絶対欲しい。。。
図録を会期中に出すために、奮闘なさったという石塚純一、千恵子夫妻に、会場からあたたかい拍手が送られました。感謝!

イベントには、「国文学」で吉増さんと対談をしたというクロード・ムシャールさん(フランスの詩人さん。パリ第8大学名誉教授)が来られ、ユーモアを交えたお話で会場を沸かせていました。
ムシャールさんがいらっしゃるということで急遽上映するCineを変更しました。
なんとムシャールさんのお家で撮ったそうな。。。

gozoCine ♯4 「クロードの庭」

10月初旬の、フランス。ムシャールさんが運転する車内。フランス語がその空間を満たすことばだった。食卓に切り替わる。たくさんのフルーツが見える。ムシャールさんの“のばなしの手”がアップされる。映像だけ見ていると、寡黙なワインのグラスと気ままな、あたたかそうな手が会話をしているようだ。そこにフランス語がまた交じり合う。かと思うと、寡黙だったはずのワイングラスが、アップされていくにつれ、その声を響かせる。液体の、グラスに触れ合う部分が透けてきれいな葡萄色だった。柳田さんの宝貝をぶら下げたピンチハンガー(洗濯ばさみがついているハンガー)を持って、地下のワインセラーへ足を踏み入れる吉増さんの目。薄暗い地下の中で無数の腕が壁から突き出ている。手首のような、ワイン瓶の口……。眠る瓶を、その手首を、呼び覚ますように叩くピンチハンガーの貝たち……。
外の映像に切り替わる。ムシャールさんが木に登っている。マリリアさんがそっとなでた黄色い果実のおもみがこちらにも伝わってくる。歌うマリリアさんの唇がアップされる、目が近づいていく、すると耳もしのびよっていく。キセキ(残像を尾っぽのように引きずる装置)によっていくつも分かれた木の枝が大きく揺れて、青い空をノックした……。

上映終了後、ムシャールさんは吉増さんについてこうお話されていた。
「剛造は詩作品と同じように、いろんな色を使って映像作品をつくっています。
単にものやひとを撮っているのではなく、その要素をきちんととらえようとしています。
つまり、要素とは世界全体を作っているものとして位置づけられているものです。
何気ない風景をとらえているように見えますが、
その映像を通して全世界を見せてもらったようです。
私はいろんな詩を読んできましたが、“現在”をそこに感じることは少ないです。
でも剛造の詩にはそれを感じます」
工藤正廣さんはマリリアさんがマルメロ(黄色い果実)を撫でているシーンに注目し
「あのシーンが一番重要だ」とのこと。
吉増さんがパステルナークの詩から
「泣きじゃくりながら出てくるのが、本当の詩」とおっしゃられていたのが印象的だった。

さて、2本目の上映に入った。

gozoCine ♯8 「朔太郎フィルム日記」

最初にタクシーの車内の映像。「タクシーの中は理想的なスタジオ」と吉増さんが解説する。朔太郎の顔のOHPフィルム。英語のナレーションが入る。「ハギワラ、サクタロ」 サクタロウ、ではなく、サクタロ。しんなりとした響きだ。広瀬川の映像のあと、前橋文学館前へ。利根川は石が“ごろごろ”と置かれている。朔太郎がよく撮っていた写真になぞらえて、カメラの目は釣り人をアップしていく。
「これが前橋でっせ。これが利根川でっせ。
これが盗人のように流れる川かぁ!」
吉増さんの興奮が伝わってくる。OHPフィルムの朔太郎の額にかかる夕日の足。朔太郎の目が見つからないまま、ひるがえるフィルム。あたりは石石石石。キセキで石の輪郭が途切れ、誕生した山々。太陽が沈みにかかるのを今にも待ちわびていた。

映像が終わった後、吉増さんのご指名で詩人の新井高子さん(確か、御詩集「タマシイ・ダンス」で小熊秀雄賞を受賞された方)が感想をおっしゃられた。
「川がたくさん映し出されていたけれど、OHPフィルムはもう一つの水面のようだった」
「波というのは、目を重ねること」
ということばが印象的だった。

gozoCine ♯19 「奄美フィルム――ミホさん追悼」

作家、島尾ミホの追悼作品として撮影された映像作品。

タクシーの車内。運転手さんとの会話がはずむ。
「島尾ミホさんって知ってる?」
「島尾敏雄の娘だろう?……ああ、奥さんか。
娘さんは知ってるよ~。よくタクシー乗ってくれるから」
タクシーのシートが太陽に照ってきれいだ。OHPフィルムの裏にまたほおずきが擦り寄る。ミホさんの隣にもうひとつ顔があるようだ。あるいは赤い帽子を頭にかぶっているようだ。
「月光の中でつかまえた月の匂い、それが奄美なんだろうな~」
ミホさんが先生をしていたという押角小中学校の付近の小川に立つ。
ミホさんの背後にぴったりとくっついた赤いほおずき。その表面をたどる葉脈を見る。血管のようだよ、肺のようだよ!ミホさんの著書の活字をキセキで追う。行間にひとかげが芽を出す。
生垣に残る月の匂いをたどる。「光っていうのは、宇宙の万物の皮膜なのかもしれないね~」吉増さんは、一種の恐怖と共にミホさんに近づいたという。ハイビスカスがアップされる。胸が痛むほどの激しい色彩。カメラのレンズにおしべがはりついて、花粉をとばしている。


読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-10 23:58 | 詩の仕事

浮いた時間その2

d0101676_1831329.jpg


予備校が終わったのが3時。剛造さんのライブが6時半から。
今日も時間が浮いてしまった。

通りすがりの古本屋さんに入る。入り口にスリッパが何足か並べられている。床がフローリングだ、変わってるなぁ。サンダル脱ぎ捨て、履きかえよう、ツボ押し健康スリッパ!本を眺めようと、体をかがめる度に私の足裏を心地よく刺激するのだよ。不意に店長さんの深いため息が響く。心配になる。店内には棚に入りきらない本が溢れて積み上がっていた。男性客ふたりが喋りながら入ってくる。
「土足だめね!!」
寡黙だった店長さんが叫んだ。
「今日はもうすぐ閉めるよっ」
なぜだかわからないけれど不機嫌な店長さん。知ってか知らずか、男性客は互いにウンチクを披露しながら店内をうろうろしていた。
私は床に放り出されていた知里幸恵編訳「アイヌ神謡集」を喜々として取り上げた。中公文庫「日本の詩歌」もなかなかいい。さあ会計だー。
「よくこんな本(アイヌ神謡集)知ってるねぇ」
「ずっと探してたんですけど、きれいなのがなくて……。ここで見つけられてよかったです」
「……古本見るときに喋るなんてだめよねぇ。うるさいでしょう」
「え?」
すると店長さんは小声で

「男って喋りたがるんだよ。。
あんな男につかまったらだめよ」

はーい笑。
「また来ます」と言って店を出る。

古物の雑貨屋さんで1977年12月の「ユリイカ増刊号」を発見。300円なり。もちろん買う。

剛造さんの朗読まであと少し!

画像は
興ざめ神社”に置かれていたカラス除けの機械。。



読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-09 18:03 | わたし

浮いた時間

d0101676_180699.jpg


高文連が3時で終わってしまい
6時半からの吉増剛造展イベントまで
浮いた時間をどうやってつぶそうかと考える。
本屋に入って文芸誌をめくる。
「ユリイカ」の投稿欄をよむよむ。「すばる」に最果タヒさんのインタビューを発見。よむよむ。詩手帖は吉増さんの特集で、昨日買った。買うと寂しい。
野良猫の日常を描いた漫画「私という猫」をよむよむ。私は猫派。でもたぶん猫に好かれない。

喫茶店に入る。間違って喫煙席に座ってしまうが、しばらく気づけなかった。抹茶ラッテをのみのみ数学の宿題にうんうん唸る。背後で煙草をすぱすぱしながら、おばちゃんたちはパチスロの話をぺちゃくちゃ。汚いことばが炸裂。負けたからってパチンコ屋に火をつけないで!!
移動中に、ぷるるっと電話が。HBCのひとからだった。ラジオ番組出演の件だめになってなくてよかったー。
文学館のロビーでこの記事を打って、
ふと顔を上げると吉増さんが私に「こんにちは」
あわあわあわあわ……


読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-08 18:00 | わたし
d0101676_22552245.jpg

昨日(3日)、久野志乃さんの個展を見に、テンポラリースペースへ行きました。
その日を目標に個人誌をつくっていたのですが、いつもながら無計画。
ひーひー言いながら、手書き原稿をワードへ打ち込み、
編集、製本……。
はじめてのことで手間どりすぎて、
6部の製本を終えたときには、4時ごろでした汗。
お昼御飯を食べてなかったことに気づいて、メロンパンなどを押しみます汗。
6部をそーっと袋に忍ばせて、家を出ました。

会場は最終日ということで、賑わっていました。みなさん女性の方でした。
久しぶりにお会いした志乃さん、ショートヘアがお似合いでした^^
「かるいからだ」展の際、展示されていた作品や、会期中に加わった作品も含めて、
勢いのあるものが多く、魅せられました。
キャンバスの布地にそのまま描いた作品は、
地図のようでもあり、シーツのようでもあり、開放感で満ちています。
特に惹かれた作品は、生い茂った草をそっとかきわけている少年の絵。。。
描かれている空間のゆがみが、記憶のゆがみのようで、どきりとしました。ミルク色の明かりがぽたりと落ちてきます。濡れた草に触れた感覚が好きです。秘密を見つけたようだから。
おそらく会期中に加わった作品の一つでしょう、
2階に展示された、水色の絵。大きく傾いた船にすっくと少女が立ちます。
波も味方につけて、出発!
水色の、けれどもくっきりとした線。私も力がみなぎってくるようでした。

志乃さんの作品を楽しんだ後、オーナーの中森さんのいらっしゃる喫茶室にお邪魔して、
個人誌をお渡ししました。メールで委託販売のお約束をしていただきました。
お世話になります。
89年に行われたアートイベント「界川遊行」の映像を見せてくださいました。
昔川であったというある路地にそって、“川”をテーマにさまざまな芸術が展開されました。
まず鬼窪邸という古いお屋敷(いまはもうないのだとか)で、作品を展示した彫刻家の戸谷成雄さんの映像。刻みこまれた生、目を射る突起物、赤く塗られた傷、からだに染みていくようです。きっと私のからだも、戸谷さんの作品と同じものを持っているのだろうな、どこかで覚えがあるのかもしれないな、そんな事を感じながら。。。
さらに、同じイベントで、月夜(!)の吉増剛造さんと詩人たちの朗読。。。
鬼窪邸の前庭から旧重兵衛沼跡の公園までキャンドルの行進と銅版の点刻の映像です。
一種の儀式のようにも思えました。“これを行わなければならなかった”というような。
朗読は、いくえにも重なる声とことばに圧倒されました。
吉増さんが先日のイベントで「ことばの分解される瞬間」を“破裂”と表現されていて、
まさにそういうものを私は目撃したようです。
さらに、野外での朗読というのを初めて聴きましたが、
声にこもるのですね、木々のしっとりとした空気。。。
スタンドマイクの前で佇む詩人たちは、ほのかな明かりに照らされた手元のことばと向き合っていました。
途中、ふっと映像が月に切り替わったとき、ピントがずれて、
数秒月のような、そうでないようなかたちが映りこみました。
「あっお月さまだ!」とわかっているのに、どこかであのみずみずしいかたちはなんだろうと思っているようなのです。。
映っていた建物の多くは、今はもう残っていないといいます。
89年、私はまだ生まれていませんでした。
映っていた詩人の中には亡くなられた方もいらっしゃったそう。。
けれども、お月さまはそのすべてを見ていたのですね。
貴重な映像を見せてくださった中森さんに感謝します。

喫茶室でご一緒したのは、大谷に通っているという丸山さん。
紙コップにペンを走らせて、とてものびのびとテンポラリーで時間を過ごしていらっしゃいました。
志乃さんのご好意で紹介してもらった塚崎さん。
小林麻美さん、久野志乃さん、、、と私(汗
をコンセプトとした企画をプロデュースしてくださるかもしれない(!?)お方。
か、かもしれない……(どきどき
詩の同人誌がお好きなのだとか。
評論ができる女性の方って、格好いいです!

打ち上げに誘っていただきました。
とても惹かれたのですけれども、時間的に無理がありましたし、
なんとなく踏み込んではいけない領域のような(だって未成年だもの汗)。。。
あれはあくまで私の両親の考えを代弁しただけですよ笑(や、本当に。
気を悪くなさらいでくださいね笑笑。

個人誌「月光」(何気にタイトル初出)、6部持っていきましたが
昨日で4部ひきとってもらえました(売れた、ということばを使うことに抵抗が汗)。
著者本人がいなければ、残りの2部は、きっと居座り続けます。達者で!

1冊180円って、中途半端ですよね?
「細かいのがなーい」って困らせてしまいました。すみません。
150円か200円で迷ってしまったのです。結果血迷いが残る価格に汗。
いまから200円に値上げしますか(笑)。それとも20円でも安い方がいいですか?
まぁ冗談ですけど。
次号の参考にします!
はじめてのことで、わからないことだらけです。どうか見守ってください。



読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-05 00:13 | 美術部の人々、札幌アート
d0101676_2036063.jpg


「石狩シーツ」のポスター、
テンポラリースペースの中森さんからいただきました。嬉しいなぁ^^
確かに吉増さんの横顔がお月さまっぽく見えます。
かなり大きいです。部屋の壁を空けなくては……。

今日は凄まじい1日でした(^_^;)
また昼御飯を忘れてました汗。ボンヤリしてました。
話のノリがいつも以上に悪かったかも。すみません汗。
久野志乃さんの個展のこと、「界川遊行」の映像のことなど、明日詳しく書きます。

まぁ、なんとか個人誌できました。
製本作業が追いつきましたら
お知らせしたいと思いまーす。


読んでくださり、ありがとうございます。一読一回クリックしていただければ幸いです。

  にほんブログ村 ポエムブログへ
ランキングはこちらをクリック!

あなたの拍手でもっともっと頑張ります!
一言メッセージ欄、いつも楽しく拝見しています。
「もっと送る」をクリックすると画像が変わることがあります。

押してくださいにゃ♪

私と作品に関するアンケート実施中です。
簡単に答えられますので、多くの方にご意見いただければ嬉しいです。
[PR]
by moonpower0723 | 2008-08-03 20:36 | わたし

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723