お月さまになりたい。

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カテゴリ:美術部の人々、札幌アート( 42 )

大野一雄さん死去――「石狩の鼻曲り」

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舞踏家・大野一雄さんがお亡くなりになったことを知ったのは、1日の深夜だった。

今年の1月、札幌のテンポラリースペースで見た「石狩の鼻曲り」の映像。
音の一拍一拍、足裏と地面の交接を、かじりつくように「見」つめた。
こちらから「見つめた」はずなのに、いつの間にか、映像に、大野さんに、「奪われ」ていた……。
見終わった後は息だけがこぼれた。ことばも声も、私には無い。
石狩川の水も、風も、空も、皆舞踏だった。役者だった。
私は鮭をねじ込まれる地面の気持ちになった。痛みをもって鮭を弔うのだ。
そして、その日見た森本めぐみさんの絵「なみなみとして、もつ」。
“救われた”心地がした。許されている、と響くように感じた。


  鮭の血と空、その赤に
    私は許されている。




大野さんの舞踏のように、
森本めぐみさんの絵「なみなみとして、もつ」のように
あの石狩川の水平線を掲げて、すっくと立っていたい。



大野一雄さんのご冥福をお祈り申し上げます。

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by moonpower0723 | 2010-06-03 23:09 | 美術部の人々、札幌アート

美術部 校外展のお知らせ(もう会期中)。

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奥井理ギャラリーにて、美術部校外展をやっています。
私は3点出品しています。「万華鏡」「よるの耳」「りんごあめ、とけた」。
絵のような詩のような服のようなもの(がったい!)を作りました。破廉恥変態ごっこができます。
部員たちの作品は、自画像、水彩画、粘土、コラージュなど様々です。
市内にお住まいのみなさま、宜しければお越しください。
部員一同お待ちしています。

美術部・校外展056.gif
(学校名は伏せます)

2010年2月2日(火)~2月9日(火)
AM10:00~PM6:00(最終日のみPM4:00まで)
※月曜日閉館

奥井理ギャラリー
札幌市中央区旭ヶ丘5丁目6-61
※入館無料 駐車スペース有り。

■交 通 
●地下鉄東西線「円山公園」駅(2番出口)下車、
JRバスロープウェイ線「円山公園駅前」(円山バスターミナル)乗車、
「慈啓会前」下車、徒歩1分
●地下鉄南北線「中島公園」駅(1番出口)下車、JRバス山鼻環状線「中島公園駅前」乗車、
「慈啓会前」下車、徒歩1分

地図などは、こちらから。

地球人生はすばらしい―奥井理画文集

奥井 理 / 求龍堂



奥井理ギャラリーでは、
若くして事故で亡くなられた青年画家・奥井理くんの遺作・遺稿を展示しています。
美術部・校外展は、ギャラリーオーナーである奥井先生(理くんのお父さん)のご厚意により、
ギャラリーのスペースを一部お借りして行っています。
校外展の会期中も、理くんの作品を見ることができます。
床から伝わる木のぬくもり、窓から見える山の自然、
激しく心揺さぶられるような理くんの絵、ことば。
じっくりひたっていると、不思議と心が解かれていくように思える空間です。

***

締め切りラッシュ。ラッシュ。
乗り遅れちゃだめ。
扉に挟まらなきゃ。刺さらなきゃ。
50号キャンバス終点まであと3日。
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by moonpower0723 | 2010-02-03 00:09 | 美術部の人々、札幌アート

森本めぐみさんの個展 くものお/油揚げ/祈願

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画家の森本めぐみさんの個展「くものお」がテンポラリースペースで開かれていて、年を跨ぎ越し、今月17日迄だった。最終日に4回目の訪問。会期中に制作していた絵が完成していた。しかも素敵な買い手つき。
その絵――真っ赤なおかっぱ頭の少女が両手に器を持ち、立っている。雨粒に抗うように、ヒコーキが地面に直角に飛び去っていく。ヒコーキには尾ひれがついているものと、ついていないものがある。雄と雌かもしれない、などと勝手に見比べる。尾ひれは卵をひきずっているのだと思ったけれど、オーナーのNさんは尾ひれは精子だと言うから、そうかもしれないしどちらでもいいと思った。1月7日に訪ねたときは、まだその絵は床に身を横たえていて、絵の具のチューブに取り囲まれていた。2階から見下ろすと、複眼を思わせる眼差しで彼女は私を射た。赤だ。
ギャラリーの入り口脇に、私の詩集が積まれており、森本さんの装画の原画が掛けられていた。拾ってきたという平石が詩集と戯れると、何だか祭壇のようで面白い。森本さんは原画を私にくださると言う。驚いてしまって、打たれるように嬉しかったのに、なんだか悪いと思って「はい」とすぐに言えなかった。東京に一緒に連れて行こう。
森本さん、たくさんの「恵み」をありがとうございました。
作品がかたちになって、立ち上がっていくさまは見事でした。

会場で詩集を買ってくださった皆さまにも感謝です。
油揚げを売り歩くような快さでした。

Nさんが、佐佐木方斎さん編の『櫻庭洋一歌集』をくださった。
昨年春の佐佐木さんの展示で読んで以来、忘れ難い一冊だったので
「あげるよ」と聞いてとびきり興奮した。

皮膚の下極彩色の地獄あり 五臓六腑の密林の花

櫻庭洋一さんは病床で歌を詠み続けたひとだ。
歌集に小さな名刺カードが挟まれている。女の子の名前とお店の電話番号がハンコで押されている。挟めたまま大事にしておく。

森本さんの個展は、以下のページに作品の写真つきで紹介されています。
写真家、竹本英樹さんのブログ
石塚耕一さんのブログ「学びの森」 
制作の様子がわかりますね。

追記
丸島均さんのブログ「栄通記」
こちらでは、②で公開制作、③で完成作品の画像を見ることができます。

***

油揚げならば、だし汁が染みていて欲しいものだけれど、読み手の舌はいろいろらしく。「おそろしい」と年賀状に万年筆、「中身がない」とルーズリーフにボールペン、「天才肌ではないよね」と受話器越しのくぐもった声。油揚げを煮込むと、油膜がふわりと浮いてきて、揚げはふくふく肥えていく。私が享受しているものは何だろう。まだ姿が見えないのです。鼻をヒクつかせて忍び寄りたい。

***

16日はセンター試験を受けてきた。化粧室で友達に「一瞬亡霊を見たかと思った」と言われる。いるはずのない人がいるのだから、当たり前である。振り込んだ受験料をみすみす捨てられるほど、私自身も親もぬるくはない。
試験会場の某大学校門で、レオパレス××の人がカイロやらチョコレートやらを配っていた。「お疲れ様です。明日もがんばってください」「はあい」と(理系教科のみの“明日”は受けないのに)ありがたく頂戴したが、「合格祈願」と銘打たれ御守りを模したそれらの袋を開封するにあたり、いたたまれない気持ちになった。このひと月半、何回不必要な(と言うのは非常に申し訳ないけれど)「祈願」を注がれたか不明だが、その蓄積が何らかの別の祈り(またはとても悪いこと、呪い?)を誘発するのではないか、と不安にかられる。帰りのバスに揺られながら、左手にカイロを握り、右の奥歯で水色のマーブルチョコを砕く。

私の分の祈願はそうだ、他の受験生に送ればいいのだ。
これからが勝負なんだ、と念じている、自分にも。
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by moonpower0723 | 2010-01-22 00:28 | 美術部の人々、札幌アート

2009年に足を運んだ展示・イベント一覧


2009年の足跡帳。
ひとのつくったものに助けられていたんだなあ、こんなにも。
個人的備忘録として、一覧にしてみた。
月によって、かなりばらつきがある。
これ行って、あれ行ってない、という突っ込みは必須だと思う。まー気にしない。
見たかったものの3分の1は逃しているわけだし。
やっぱり何かと忙しかったんだと思う。
今年も映画は一本も見に行けなかった。
「ゼラチンシルバーLOVE」とか「サガン」とか、絶対行こうと思ってたのに。
ひとりで見に行くには重過ぎたのかしら。

 ∮

順不同・敬称略にて失礼。。
いっぱいエネルギーをいただきました。

●1月
佐々木恒雄×チQ 2人展@TEMPORARY SPACE
森雅之 原画展「冬のリリック」@古本カフェB・C・S
Neoteny Japan 高橋コレクション@札幌芸術の森美術館

●2月
森本めぐみ個展「I am not a girl.」@ト・オンカフェ

●3月
omoi kirin南朋花+田中美帆@gallery new star
佐々木恒雄展「本日ノ庭」@TEMPORARY SPACE
木村環 鉛筆画展@紀伊国屋書店札幌本店2Fギャラリー

●4月
佐佐木方斎展「メタレリーフ」@TEMPORARY SPACE
谷口明志展@ト・オンカフェ
道都大学中島ゼミ「リレー版’s展」@ト・オンカフェ
Keiko Kawano Exhibition 「♯world」@gallery new star
佐野妙子 富樫はるか2人展@4プラホール
竹田真一郎 写真展「風の行方」@CAI2
the IMAGIKAL@CAI2
杣田美野里 写真展「礼文と利尻 花くらべ」@ジュンク堂書店札幌店2F喫茶コーナー
澁谷俊彦個展 ―蒼い雫09―@ギャラリー エッセ
秋田智江展 ―STORYのいる場所Ⅲ・HOTEL NO PARAISO―@ギャラリー ミヤシタ
カワシマトモエ個展@ギャラリー ミヤシタ2F
安藤文絵展 「Painting Project in NY ―ニューヨークでの1ヶ月の軌跡―」@カフェ エスキス
森本めぐみ展「ワークス」@品々法邑
本田征爾展 ――幻灯宇宙――@GALLERY門馬&ANNEX

●5月
高 幹雄「お蔵出し」展@ト・オンカフェ
Mayumi Watanabe Photo Exhibition「ひかり」@紀伊国屋書店札幌本店2Fギャラリー
札幌市立大学美術部ノメノン 第2回作品展「18展」@ほくせんギャラリーアイボリー
Hari&Mihira Midori Exhibition「踊りましょうよ!わたしたち」@gallery new star
渡邊希展 漆@GALLERY門馬&ANNEX
川俣正アーカイブ展「テトラハウス326」@TEMPORARY SPACE
イタリア美術とナポレオン@札幌芸術の森美術館
特集「フロンティア」――60‐70年代の北海道@北海道立文学館
栗田健展「硝子戸のなか」@ト・オンカフェ

●6月
現代詩手帖創刊50年祭「これからの詩どうなる」@新宿明治安田生命ホール

●7月
七月展 北海道教育大学岩見沢校@札幌市民ギャラリー
中嶋幸治展「エンヴェロープ風の鱗」@TEMPORARY SPACE

●8月
高文連石狩支部美術展@札幌市民ギャラリー
mamizu「Pan2展」@gallery new star
BOOKS ART EXHIBITION6@ギャラリーたぴお
PLUS1+柴橋伴夫企画「空間の触知へ~連鎖の試み」@ト・オンカフェ
                               @コンチネンタルギャラリー
聖地チベット展@北海道立近代美術館
石田衣良講演会「おもしろくて、ためになる活字の力」@道新ホール
90年代の作家たち―コレクション展@TEMPORARY SPACE

●9月
劇団ソライロ第一回公演
熱海一樹展 ――詩の生まれるところ――@ト・オンカフェ
川上未映子サイン会@三省堂書店 札幌店

●10月
全道高等学校美術展@札幌コンベンションセンター
唐牛幸史展「Relation Field 山下邸」@旧山下邸
小林令明作品展@カフェ エスキス
野村美和子展 ――肖像のくつ――@ト・オンカフェ
文字・活字文化の日制定記念トークショー 朝倉かすみ×木村由花×豊崎由美「三つの読書」@札幌市中央図書館

●11月
500m美術館アートストリート@地下鉄東西線地下コンコース
いすのゆめ@コンチネンタルギャラリー
エコデザイン展@4プラホール
駒沢千波展「おまつりの夜に」@ト・オンカフェ
yuya suzuki exhibition「トレモロ*」@TEMPORARY SPACE
椎名次郎個展@古本カフェB・C・S
いとうみなこ写真展「記憶する街」@古物雑貨店11月

●12月
米澤邦子――流々草花――@ト・オンカフェ
北海学園大学演劇研究会 定期公演「1975.」@岩佐ビル1F
水脈の肖像09―日本と韓国、二つの今日@北海道立近代美術館
森雅之 原画展「雪の中の小さな足跡」@古本カフェB・C・S
ぱんつ展@gallery new star
大友美香展―星くずのおくりもの―@ソクラテスのカフェギャラリー
Jobin.個展「てですすむ」@ト・オンカフェ
森本めぐみ個展「くものお」@TEMPORARY SPACE

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by moonpower0723 | 2009-12-31 21:48 | 美術部の人々、札幌アート

玄米詩人/狐女子高生

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今日は総合文化大会の一環として、
市立高校の美術部が結集し、某大学に研修へ行きました。
皆それぞれ、講座を選択して、作品を制作したり、講師の話を聞いたりします。ガラス工芸やら、いがらしゆみこやら、陶芸やら、色々ありましたが、
私はシルクスクリーンを選びました。
なぜか一番人数が少ない(4人!)講座で、
私以外は、皆同じ高校に在籍・年下という状況でした汗。
ま、楽しくやってきましたよー。
学生の方々がとても親切に指導してくださり、先生もユニークな方でした。
なので雑談や笑いの絶えないひとときになりました。
詩を書いていることが、知り合いの方から漏れてしまい、
学生さんA「最近何読んでるの?」
私「あー、最近は小論対策で新書を」
B「新書ってなに」
A「俺知ってるよ。新しく出た本ってことだよね」
私「えっと、あー。。
そういう意味もあるかもしれません(^_^;)」

以下学生さん同士のやり取り。

「詩って何?五七五?季語入れるやつ?オツベルと象?」「ちげえよ」「お前歌詞書いてるじゃん。だからわかるしょ、それが詩だって」「あー、“ポエム”みたいなもんか!」「ポエムが詩だよっ」「相田みつをって詩人なの?」「詩人でしょ。人間だもの〜!」

お、面白いっ!
久しぶりかも、こういう流れ。。
「ブンガクブって何」って言われたとき
爆死(意味違)しそうでした。
逆に嬉しいです、ここまでくると。むしろ、この反応が一般的なのだろうけど。
わけわかんないことやってるヒト、という目で見られて、すっごい自信持ちました←

帰りにテンポラリースペースを訪ねました。
吉増剛造さんから贈られたという和菓子“明がらす”を
オーナーのNさんが一個残しておいてくれました。
コーヒーもいただきながら、その“明がらす”をめぐるお話をお聞きしました。
人々(=玄米芸術家)を繋げた銘菓は一口かじると、
砂糖のザラリとした食感が歯に当たりました。
玄米が白米に洗練されていくのではない、
現代の人間は、はじめから白米の状態であり、
それを玄米へ立ち戻らせることが芸術の力なのだ、というお話も。。
なるほどなあ、と思いました。ずっと覚えていたいお話でした。

ふむ。昔、私の高校の辺りは、養狐場だったそうな。狐女子高生だもん。
目指せ、玄米詩人!


記事頭の画像:さっぽろ駅出口の階段に、なぜか大きく引き伸ばされたお月さまの写真が。。
月が重なっているような写真ですが、これと対になるかたちで、別の出口は重なっていないお月さまでした。
あまり使われない小さな出口ですから、ちょうどいいな。
ときどき遊びに来ましょ。。

************

現代詩手帖 2009年 09月号 [雑誌]

思潮社



帰宅したら、現代詩手帖の9月号が届いてました。
予告通り、詩とエッセイと書評を寄せていますが、
気になるのは〈ゼロ年代の詩人たち〉特集全体の雰囲気。
なんだ、、噂に聞いていたよりずっといいじゃないか。
まだ全ての詩を読めていないので、
何とも言えませんが、
面白いことにはなっています。
これが、詩の世界に何を呼び込むかなんて、いま考えてもしようがないですし。
正直、噂で聞いてた“かろうじて、いい感じの詩”が私には、、うん、、
わかんないいい。

詩のことは詩人にしかわからない、とはよく言われることだけれど、
色々な立場の方々から感想をお聞きしていると、むしろ逆な気も。。逆であって欲しいだけなのかもしれないですが。「わかる」って簡単なことじゃないのよ、きっと。。
読み方は人それぞれだし、書き手も、どんなふうに読んでくれたって構わないぜ、という姿勢なのでしょう。
噂を気にするのはいいけど、
収拾のつかないやり取りで消耗するくらいなら、
耳を塞いでた方が有益ね。イコール「意固地になること」とは違うよ、もちろん。
いい批評は、耳を塞いだって響くのではないかなあ。
根拠を求めて争うのは、見ていて苦しいものがあります。私はいったん狐にもどって、円山村に帰るわ!んじゃ、冬眠しますおやすみなさい。



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by moonpower0723 | 2009-08-29 00:25 | 美術部の人々、札幌アート

石田衣良講演会/チベット展とカエル

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昨日、講習の帰りに美術部の友達と2人で、
「石田衣良講演会 おもしろくて、ためになる 活字の力」
を道新ホールへ聞きに行きました。

はじめは、ひとりで行くつもりだったのですが、
石田衣良好きの友達を思い出し、ふたりで応募をしました。
聴講者定員700名の抽選に、幸運にも2人とも引っかかったのですね。。
ちなみに、私は石田衣良の小説を2冊しか読んだことがありません。
石田さんの恋愛小説は正直苦手です。
ただ、あれだけメディアに顔を出しているのに、
コンスタントに作品を発表し続けている彼の姿勢に、「すごいなあ」といつも思います。
私はその点で、石田さんに興味がありました。
果たしてタレントになりたいのか、何なのか?笑

石田衣良さんの顔ってこんな顔です
バラエティ、ワイドショーのコメンテーターなど、
ご覧になっている方々も多いと思います↓

目覚めよと彼の呼ぶ声がする

石田 衣良 / 文藝春秋


画像ひっぱってきていいのかわかなかったので、
顔出ししている表紙の書籍を、貼りました。
クリックして、アマゾンのページから画像を拡大してみてください。
横顔なので、はっきりしませんが。。
言わずと知れた直木賞作家です。代表作は池袋ウエストゲートパーク。
名前は、本名の苗字、「石平」からきているそうな(たしか)。
仕事場は真っ白で、キレイ。本棚に帽子とかディスプレイしちゃってます。
(最近特に説明もなしに、いろいろなことを書く癖がでてきたので、
知っている限りで石田さんを説明してみました)

講習が終わるのが12時40分で、講演開始は13時半。。
どうかなあ、と思っていたのですが、やはり間に合いませんでした。
私たちがそーっと会場に入っていくと、
石田さんが草食男子の是非について語られていました。
むっさすが有名作家。。会場の席は埋めつくされていて、
とても2人ならんで座れる状況ではありません。
ようやく後ろの列に2つ席を発見!
と思いきや、〈関係者〉の紙が貼られています。
がっかりしていると、そばに座っていた関係者らしき女性が、
「いいのよ、座ってください」と声をかけてくれました。お言葉に甘えて着席←

目の前には、「あの」石田さんがいらっしゃいます。
テレビで見たそのままの、いえ、それ以上にダンディーな雰囲気。
さすがにお話が上手で、作家というよりは、タレントのトークショー。
ちょうどいい間合いでジョークが入れて、会場を沸かせていました。

作家になろうと一番最初に思ったのは小学校2年生の夏だったとのこと。
それから30年後、広告の仕事に限界を感じ始めたとき、
ふと作家になる夢のことを思い出して、書き始めたのだとか。

私が一番気になっていたメディア露出に関しては、
「本の世界があるから、テレビの世界へ遊びにいけるんです。
小説では遊びは無理。どんな文章を書いていても、いつも真剣なんですね」
とコメント。
繰り返し口にされていて、私も少し共感してしまったのが

「読み始めた頃の新鮮な気持ちと、今得ている知識や判断をもって
本を読むことができたら楽しいだろうなあー。
ものを書くことを仕事にしていると、他人の文章にむかついてしまうんですよね」

た、確かに。。
私でさえそうなのだから、石田さんはもっと他人の作品に対して敏感なのだろう。

「最近、もう次はどんな新しい作家がくるのか(ヒットするのか)わからないんだよね。
事実、売れている若手作家の作品を読んでも、全然響いてこない。
でも、そういえば10年前の僕も『わからない』とか言われてました
逆転してしまっているね、恐ろしいね」

「作家やってれば、いつかは“先生”になれると思っていたんだけれど、
結局なれずにいるね。
昔って、作家がすごく尊敬されてた。
事実、頭の良い人が多くて、作家は東大出身者ばっかりだったのよね。
でも、今の時代はみんな大学に行くし、読み書きもできて当たり前。
皆頭がいいから、何が当たるかわからない小説なんてやらない。
だから、東大出身の作家って、今はほとんどいないね」

ふむふむ。。

その後、聴講者の質問コーナーにうつります。
応募の際「石田さんに聞いてみたいことがあれば、お書きください」という
アンケート欄があったけれども、こういうことだったのね。

「北海道を舞台にして、小説を書かないのですか?」という質問に対して
「大通公園を舞台にして書きたい。札幌は風の印象が強いから、そのイメージで、
大通公園に集う若者の青春小説だね。
うーん、でもやっぱり〈札幌ドロドロ小説〉がいいかな」
とおっしゃっていました笑。ドロドロ期待!

「ものを書く仕事をする人に必要なものは何だと思いますか?」という問いには
「自分の書いたものを面白いと言えるかどうか、
自信を持って書いていけるか、っていうところだよね。
人生を棒にしてしまう覚悟なら、一番素晴らしいでしょう」

あと、最近サイクリングにはまっているだとか、
70キロ(全く見えない!)になってしまった、だとか、
ファッションはカチッとした中に、くずれた部分を作ったほうがいい、だとか
映画をつくりたいが、小説に勝る表現は無いのでやらない、などなど、
お話ししていました。

ところで、私たちふたりの後列の席で、
講談社のバッチをつけた人の隣に
8歳くらいの女の子と、男の子が座っていて、
石田さんの一挙一動に大笑いしていたのですが、
どうやら、石田さんのお子さんだったようです。
元気一杯で、
講演の終盤、石田さんが「もう帰っちゃったかねえ。。。」
と言うと、
「まだいるよー」と声を上げていました。

「昨日は旭山動物園に行ってきました。子どもがまだ自由研究終わっていないもので。。。
慌てて、じゃあ<旭山動物園>の研究にしよう、と。
明日、私が動物園の写真をプリントさせられると思いますけれども笑」

石田さんに写真をプリントさせている、小学生。。。
お子さんですから当たり前ですけれども、ツワモノですね。。

***

8月19日、学校が中学生むけの説明会だったので、午前授業。
北海道近代美術館にて行われているチベット展へ行きました。
高文連で無料チケットもらったので。。
とにかく髑髏と蛇づくし。金ぴか千手に、足長スタイル抜群の釈迦如来。
案外楽しかったです。世界史の勉強にも若干なりましたし。
美術館へむかう途中で、カエルヤ珈琲店でホットドックを食べました。
いつも通りかかるたびに気になっているお店でしたが、中に入ってみると
噂どおりのカエルだらけ。か、かわいい!
お店の隅にはカエルや、月光荘のグッズが売られている棚もありました。
月光荘のユーモアカード(たいへん種類が多いようですが、私はこれを買いました)
と、カエルヤ珈琲店オリジナルのポストカードに一目惚れし、2枚を購入。

美術館でも、

手のなかのこころ

綿引 展子 / 晶文社



というエッセイ画集や、中国史の年表を買ったり、松井冬子の一筆箋を飼いました。
「手のなかのこころ」は載っている絵はさることながら、そのタイトルに惹かれました。
お金を使いすぎて、すこし罪悪感。ま、いっか。

***

詩集の初校を確認中です。
いろいろと思うところがあります。
早ければ、10月初旬に刊行予定です。
ずいぶん先のことのような気がしていましたが、あっという間ですね。
正直、「もう二度と、詩集つくりたくない」と感じてしまうほど、力を注ぎました。
自分でもよくわからない読み物になりました。
もう誰のものでもなくなってしまっているのだな、、いいことなのかなあ。
思潮社の人にすごい我が儘ばかり言っています。
納得できないことは、すべて突っ込みます。
我ながら、面倒な仕事相手だな、と思います。
ま、ひっこんでいても仕方ないし。

確かに、この詩集はひとつの節目を意味しているけれども、
けして、過去を懐かしく思い返すためにまとめられた一冊ではないのだきっと
そこをわかってくれる人はわかってくれる中身になっているんじゃないのかな
うん。


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by moonpower0723 | 2009-08-24 22:36 | 美術部の人々、札幌アート

ギャラリーをハシゴ/カレーは1日1パックで

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今日はギャラリーをハシゴ。
ちょいちょい寄り道をしたり、冷やかしたり、方向音痴の才気を発揮しながら。
B.C.S→gallery new star→コンチネンタルギャラリー
→もえぎ書店→ギャラリーたぴお→紀伊国屋書店

とまあ、このような感じだった。結構慌ただしく動いていた。出かける間際、昼食をとっていた私に「今日は、盆踊り見に行くからね、6時までには帰りなさいよ」と、母が声をかけたのだ。ぼ、盆踊りをみ、見に行く?盆「踊り」をとうに卒業した私ですが、見物デビューですか?ともかく、その発想がよくわからない。「え、何それ。6時までなんて無理だよ」と怪訝な顔をすると、母に「おにーちゃんは、偉いのよ、ちゃんと6時までに帰ってくるって。あー、なんて親不孝な娘なんでしょそんなに勝手なことばかりしてあんたなんて東京出してやる価値ないわね1パック100円のビーフカレー(そのとき私が食べていたもの)代しか送ってやらない!あ、2日で1パックなら50円でいいかしらねえ」とネチネチ攻撃される。閉口しながらも、お祭り大好きな祖母を車いすに乗せて連れ出せば、その狂喜するさまは容易に想像できた。北海盆唄の音まで、聞こえてくるようだ。だからだろうか。出かけ先でも、そのイメージをずっと引き連れていたような気がしてならない。

B.C.Sに「月光」を納品。未だにやり取りに慣れずにいる。ああすればよかったなあ、こう言えばよかったなあ、と毎度ながら反省する。勉強になります。珈琲豆の袋でつくられた雑貨たちが展示されていた。トートバックに、コースター。。少し荒めの手触りがくせになりそう。

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gallery new starmamizuさんのPan2展。綿の詰め込まれたビニール袋が天井からいくつもぶら下がっている(画像の看板参照)。主役は、大きな四つのそれ――パンツを履かされている。綿入りのお尻ぃ!(危険) そして、何より、パンツがかわいい。黒(ぐちゃぐちゃ模様)、水色(ビスケットにありんこの行列)ピンク(薔薇とちょうちょ)、赤(リボンと水玉)の四種類。パンツにありんこというのがツボ……。送料込みで一枚600円だって。けれど、配布してあるカタログの有効期限は8月15日。やっぱり、展示オンリーの販売なのかしら。入口に張り付けてある蝶の形のDM、もって帰りたくてたまらなかった。触覚もついてる、触りたいぞ触りたい。ちょっとしたところで、人の心をくすぐるのがうまいなあ。

CAI2を訪ねてみたが、お盆休みだった。DMを拾って、地下街を歩き去る。

コンチネンタルギャラリーに、PLUS1というグループ展を見に行く。札幌のアートシーンを代表する(この言い方は、あまり好きじゃないけど)9名の美術家の作品が一堂に会する企画だ。実は、他の3か所のギャラリーと連動した展示である。その一つであるト・オンカフェにも一昨日お邪魔してきた。でも、グループ展を見るのは、正直あまり得意ではない。中心となる作品がないからだろうか、空間が浮遊しているようなのだ。コンチネンタルでも、作品そのもの、というより、作品の下に落ちる影が面白かった。元々の空間がよくつくられているから、美しい影ができるのだろうな。影ばかりを眺めていた。影は少なくとも足がある。床の存在証明なのかな。顧問の作品には、「あ、これ美術室で見た」そんな影も見た。女の足が作品から作品へ渡っていく、影。べろん、と背中を出している女のひと。制作している作家も背中を出して、しゃがんで描いていたとしたら愉快だなあ。生っぽくて、妙に傾いでいたりもして、誰が直してあげるのだろうさあねって感じ。

コンチネンタルを出たところで、古本屋発見!と思ったら、もえぎ書店だった。思わず、店内を物色。2003年「ユリイカ」4月号を発見。特集は〈詩集の作り方〉。第8回中原中也賞の発表号でもあった。候補作に西元直子さんの「けもの王」を見つけて嬉しくなる。選評を読むと、かなり評価されていたようで、口元がほころんだ。そうでしょう、いいでしょう、当然でしょうと、自分の子供のように好きな本を自慢したくなる気持ち。読者ってそういうものだ。対象となる本が詩集なら、なおさらそうなのだ。

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ギャラリーたぴおBOOKS ART EXHIBITION6の会期中と知り、興味を抱いた。なので、初めて行ってきた。案の定迷った。でも、その甲斐は間違いなくあった。8人の作家さんが自身の思い思いの“本”を表現されていた。昔のアルバム、自費出版の詩集や、本をモチーフにしたポスターデザイン。お気に入りの文庫本を、手触りのよい布で手製本にして、函も揃いの布でつくって……。いいなあ、この作家さんは本当に本が好きなのだろうなあ。いつかはつくってみたいと思っていた手製本が、こうして目の前にあると、うずうずしてしまった。

展示されている“本”たちを目にして、いてもたってもいられず、紀伊国屋へ直行。「CREA」の読書特集を熟読してきた。桜庭一樹も向田邦子も田辺聖子もやっぱりかっこいい。こうして、読みたい本ばかりが増えていく。ゆっくり消化していきたいなあ。。

ちなみに、今日私が行ってきた展示の一部は、
栄通記という、丸島均さんの書かれたブログに写真つきで紹介されています。
私の記事は、作品紹介する気がさらさら無いため(おい)、
正確な展示内容が、伝わらないと思います汗。
ぜひ参照してみてください。


6時は過ぎてしまったが、大急ぎで帰宅する。例のごとく準備はできていない。母に「早まりすぎたね」とちょっぴり嫌味をぶつけてみながらも、「まだ出かけないの?」と聞いてみる。「あ、おにーちゃん帰ってきてないから……」一瞬むかっとしながらも、こらえる。祖母のエスコートに、兄は必要不可欠な人材であり、誰にも代われないポストなのだ。そして、言ってみれば私は携帯写真に一緒に写ればそれでOKな役割である。何もせず突っ立っていれば、どやされ、何かしようとすればヘマをするので「できそこない」「使い物にならねえ」。そんな言葉を投げつけられながらも、毎回、花火やら何やらと、こうして祖母を喜ばせるための行事へ拉致されているのであった。母との会話から30分経過し、7時も過ぎた現在、親孝行な彼は帰ってこない。親不孝な娘で悪うござんした。けれどせめて、カレーは1日1パックでお願いします。


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追記
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by moonpower0723 | 2009-08-16 00:32 | 美術部の人々、札幌アート

高文連結果。

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入選したらしい。
実感わかないけど。

校内では、私を含め、5人入選&全道進出。例年より結構多い。今年はかなり優秀だったと思う。
みんなおめでとう!

2年連続佳作だったので、昇進みたいで嬉しい。

○○賞のとき以上に、親が喜んで、不二家のケーキを買ってきたので、びびる。ハッピー入選トゥーユー、などと歌われて、悶絶した。

なんだか気が抜けたのか、ぼうっとしてしまう。
高文連も終わったし、入選なんてしなさそうな、もっと変な絵を描きたい。

追記(最近多いこのパターン)

ブログで見たら、余計に上の画像のケーキがイタタでありました。。
●●ちゃんって何。
入選は900点の作品の中から120点選ばれる狭き門だったらしい。
うちの学校5人って、すごいよ!!
個人の頑張りで、部長は何にも関係ないけどね^^;
わあ、とにかくおめでとう!



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by moonpower0723 | 2009-08-06 01:00 | 美術部の人々、札幌アート

美術部の高文連/本屋徘徊

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昨日、高文連に出品する絵を描き終えました。
美術部員として参加する最後の大会となります。
明後日まで、札幌市民ギャラリーで公開中
(明日は10時から17時、最終日は16時まで)。

石狩支部の高校生たちの快作が一堂に会しますぜ。
平日なので、見に行けない方も多いと思いますが。
とにかく、作品の数(およそ900点!)とそれら一つ一つの持つパワーに圧倒されます。

朝から、絵の搬入のためにギャラリーへ。徹夜組の到着が遅い。いろいろトラぶっているらしい。展示作業中にも何度も展示場所の変更があり、走り回ってへとへとになる。3年連続搬入を経験しているのは私だけというおかしな状況なので(後から入ってきた部員が殆どの3年の集団汗)、指示にもまわる。その後、研修時間。他校の作品を見て、学校ごとに投票したりするのだけれど、徹夜の副部長と共に、脈絡なく「おお」「この色」「ね」「すご、い」とカタコトの声を上げながら(鑑賞できるゆとりゼロ。ごめんなさい。でもすごく楽しかった。一筆一筆が他の人にとっても精一杯であることがわかった)会場を回っているうちに意識が朦朧。午後に再び集合する。部員たちの意見をまとめて(各学年の会議で6、7個決めてもらい、それらを美術部全体の意見として規定の20個に調整する方法をとったのだが、重複した作品は1年生と2年生の間で1個しかなかった。これほどに作品の好みは異なるものなのか。じゃあ、1年生とも2年生とも被らなかった3年部員の感性とは如何に)、投票用紙(水色のマークシート)に書き込むが、水色の○を黒く塗りつぶすのが怖くなって、「ま、マークシートきもちわるい」とほかの部員に押し付けたら、見事に○は●へ開眼されてゆき、けれども見るのも恐ろしく、目をそむけていた。
講評の時間になる。各学校の顧問の先生などが、作品へコメントなどをしてくれる。担当の先生の話が丁寧すぎて、いつまでも順番が回ってこないので、皆困惑していたところ、別の場所で講評を終えたらしい男の先生が、ぷらっとやってきて、一つ一つへ飛躍した意見を述べていった。作品とは一見関係のない深い話に陥っている様子。私の番。絵の意図を問われて、主人公みどりが水仙の造り花を持つ「たけくらべ」の最終場面を描きたかった、樋口一葉へのオマージュ……と、つとつと説明したところ、<物語><現代美術><アールヌーヴォー><ドラクエ>にまで話が及ぶ壮大な講評となってしまう。どうなることかと思ったが、「いま世界は、『これは自分が主人公だ』と言える物語を求めている」という嬉しい結論に落ちた。詩人みたいな先生だった。自意識あふれた作品のことなんて見事にどうでもよくなった。ありがとう。
OGが大人の女子大生となって現れる。あわわ、妖精みたい。副部長と興奮のあまり抱き合う。講評中だったので、小声と身振りで激しく感動を伝える。おかしなテンションだった。
講評終了後、解散。他校の友達と語り合うが、うまく喋ることができず、挫折する。
ギャラリーの玄関で謝って別れた。
本屋に長らく行っていないため、たとえ倒れてでも、たどり着きたいと思い、ひたすら某書店へと歩いた。さすがに、映画「サガン」を見に行く気力は無かった(信じられないが、当初はそのつもりだった笑)。
「図書新聞」に和合亮一氏が現代詩手帖50年祭について文章を書いている。わかりやすい。またもや、和合氏へ対する詩人(か否かという)疑惑が私の中でむしかえされる、、嘘だってば。「詩と思想」8月号の特集は、〈同人誌の現在〉。座談会での、和合氏と森川雅美氏が熱い。また、会話の裏に隠された思惑が見えて、ほくそ笑む。「ユリイカ」8月号で河野聡子氏と、小野絵里華氏の詩を読む。河野氏の詩のように、学校でお弁当を盗まれたら(箱ごとではなく、中身だけ食べられてしまうのだ)、私は間違いなく凹むだろう。体調を崩したこともあって、誕生日以来、母親のおにぎりが復活した。菓子パンじゃ味気ないものね。小野氏は自身の名前について、恐ろしいほど饒舌な語り口で、読者を攻め続ける。非情なる偏見だが、えりかという名前はかなりギャル度が高いと思う。同級生にいたら、間違いなく茶髪。はがれかかったつけまつげを瞬かせ、視界から私を追い出しているだろう。えりかは私の好きなタイプのギャルではない。えりかには私が見えない。だから、えりかという人と、お友達になったことはない。小野氏となら、ありえるだろうか、どうなろう。全国のえりかさん、お友達になってください。
その後、本屋を徘徊する。「Arne」「日々」のバックナンバーを見つけ、ほっこりとした気持ちになる。ヤリタミサコ氏の著作の中で、関富士子が取り上げられていて、気にかかる。サイケデリックガール、鈴木いづみの棚があって、興奮。いいぞ文遊社。「真夜中」№6が出たようだ。「未来創作」でも読んだが、石川直樹氏は文章もうまい。「文学賞メッタ斬り!」よ、09年版を出さないか。ずっと待っているのに。本谷有希子氏の強烈なイメージは、祖父江慎のブックデザインが育てているといっても、過言ではない。それにしても、芥川賞候補作とはいえ、「あの子の考えることは変」単行本化早いな。

蜜のあわれ

室生 犀星 / 小学館



「蜜のあわれ」という本に一目惚れ。室生の晩年の傑作へ、なかやまあきこ氏の写真がさらに艶を与える。私は決めた、お前を家に連れて帰る!あれだけ膨大な絵を見てきた後でも、一冊に収められた一枚の写真に引きつけられたりするのだ。恐れ入る。

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吉増剛造フェアの棚を発見。 映像詩集とも言える「キセキ」は手にしていたけれど、初期詩集はまだだった。というのも、復刊した「黄金詩篇」は半端に重くて肩がこる。買っても読まないだろうと、カンでわかっていたから、図書館で借りた(常に金欠なので容赦ない)。ところが、フェアの棚を見たところ、現代詩文庫を発見。「続・吉増剛造詩集」でも「続続」でもなく、「吉増剛造詩集」だ。わー信じられない。吉増剛造展にも売られておらず、50年祭の特別販売のラインナップにもなかったので(ちなみに「続」は特別販売で買った)、諦めていたのだ。すぐさま胸に抱いて、レジへ急ぐ。

帰宅して、こうして記事を書いていると、また本屋へ行きたくなってきた。本棚の間で窒息死してもいいくらい。軽い閉所恐怖症なのだが、狭いところに入るのはなぜか好きなのだ。病んでいるときはきまって、部屋の角にどれだけ身を縮めて入り込めるか、小さい頃のように試してみたくなる。自分の呼吸が迫ってきて、まるで息吹に抱かれているようだから。
明日から、また学校の講習が再開。
ギャラリーで踏ん張っている“みどりちゃん”のことを思って、がんばります……。




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by moonpower0723 | 2009-08-04 22:37 | 美術部の人々、札幌アート

学校祭美術部展示のご報告とお礼。

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学校祭から一週間経ってしまいました汗。
23日は一気に色々なことが起きて、思考回路がショート。。
ありがたいこととかも受けとめるまでに時間がかかりました。
今は何とか復旧しています笑。
今日から学校の夏季講習がはじまったのですが、
携帯電話を美術室に忘れてきてしまいました。
メールお返事できません。すみません。
ええと、では学校祭翌日に書いたメモを元に御報告します。

当日は、どこの店も回りませんでした。
考えてみればおばけ屋敷とか、縁日とかいろいろあったんですが、
クラスの屋台の仕事をした後は、ずっと美術室にいて、呼び込みしたり、作品の解説をしていました。
すごく楽しかったから、ちょっとでも離れたくなかったんですよね笑。

「俺こういう絵好きだ」と3年部員の絵を指さすおじさんや、
「校外展で見たAさんの絵が見たくて」と着物の女性が現れたり。
「あなたの描かれた絵はどれ?雰囲気あるから、あなたの作品見てみたいと思ったの」
浴衣マジックなのか、そんな嬉しいこと言ってもらえたりもりました。

ただ、学校祭の宿命なのか、
普段なら縁のなさそうなお客さんが見にきてくれました。
校外展なら、ありえない出来事がたくさん起きて、びっくりすることも多かったです。。
学校の中でも美術室は見晴らしの良い場所にあるため、
イーゼルを押し退けて、窓を指差す「お父さん」。「ここ景色いーじゃん!」って……。
「展示やってまーす」とほかの部員と廊下で呼びかけをしていたところ、
部員を見て「ゲエエエッ」と嘔吐音(?)で応える男子客。
生徒ならともかく、外部のお客さんが、、信じがたいことでした。
卒業生らしき女の人二人組、美術室に入る前は
「美術部ってたいして活動してないし、しょぼいよ。
まあ、顧問の先生知ってるから見るけど」と話しているのが聞こえましたが、
中に入った途端、「すごいすごい」と声を上げていました。よかった……。
巡業なのか、夜のお仕事関係の人もウロウロしていて、
美術室にも一瞬で香水の臭いがこもりました。
外の風が強いため窓を開けられず、換気できなくて弱りました汗。
番をしているのは女子部員だけなので(男子部員たちは展示自体にも参加しておらず汗)、
からまれたりすると、怖くて対処できませんでした。

こんなことも。

「これ何で描いてあるんだろう?」
「油絵の具だろー」
私の絵の前で、そんな会話をしている男の方2人がいらっしゃり、
「あ、その絵は実はアクリル絵の具で描かれていまして、描かれている女の人は……」
つい嬉しくなって作品の解説をしかけたところ

「アクリルかよー!( ̄∩ ̄#゛」と逆上。

私「ああっ、すみません!」

「下手なこと言うもんじゃないわ(`∀´)」

「ったく、恥かいたわー恥かいたー!(#`ε´#)」

美術室を出て行こうとする御二人に
「すみません!すみませんすみませんんんn」

慌てて謝りましたが、遅かった。。。
まさかこんなことになるとは汗。
その後は、いらないお節介を焼かないように努めました。。

「お時間のある方、ぜひご覧ください」と廊下で呼びかけていたところ、
こちらに歩いてくる男子たちと目が合いました。
お互いに
「あーーーっ!」
元中でした。
けれども、当時でも割と感じ良く付き合っていた人たちだったので、
「何やってんのー」「ちょっと見てってよ」という軽いやり取り。
展示を見てくれました。懐かしい空気感で楽しかったです汗。

そうです、美術室に入ってくださるだけでも、感謝です……ハイ。

***

反逆的な内容を含む散文を、一番読まれるべきで、一番読まれたくなかった相手に読まれたことは、恐ろしくも快感を呼んだ。
彼が来たとたん、私はあわてて美術準備室へ天むすと胡麻団子を抱えて消えた。天むすを食べ終えてから、そぅっと美術室へのドアを開けると、問題の散文を相手は読んでいて、激しく震撼した。追及されたならば「あらゆる経験を作品に昇華することが私の生き方なんです」と言いはなつこともできたが、そこまで痛々しく反逆的になれなかったので、それからしばらくまた準備室で胡麻団子を頬張っていた。そもそも、彼への当てつけであれを書いたわけではないのだから、恐れることはない。「自分を諦観する女子高生」を描いたら面白そうだな、という企みから、私は彼が私へもたらしたわかりやすい事例を利用し、称賛したまでなのだ。と言っては皮肉になりすぎるだろうか。ある便宜上に成り立つ教育で「仕方がない」と諦めてしまう気持ちもわかるのだが、それでは困る生徒もいると感じ取ってもらえただろう。その便宜に沿って彼が私を追求することはあるまいし、「これは“作品”です」と言えば、生徒の責任から、書き手の責任へと転化できるわけだからたまらなく愉快だ。ともかくも私は表面的には彼の指導に従った従順な17歳である。やっほー。

……と学校祭翌日は勢いづいて書いていましたが、今読むと自分が一番反省すべきでは。。
でも、部員たちからは英雄扱いされたのでした。あ、あはは←

***

日頃お世話になっている方々も、お越しくださいました。ありがとうございました。

書肆吉成の吉成さん。
一時間近く居てくださり、お客さんにメッセージを書いていただくための原稿用紙に
愉しい感想も書いてくださいました。
2ショット写真を頼んだ(というか強いた??)ところ、
快く一緒にピースしてくれました^^

札幌を中心にギャラリー巡りをされ、
その貴重な記録を辿れるブログ栄通記を書かれているMさん。
「トルタの国語」を「いいねえこれ。かっこいいね」と御手にとっていました。
部員たちの作品の写真も撮ってくださいました。
早速記事にアップしてくださったようです。

某部員のお母さんであり、写真家のMさんは私の詩に対して、
「年齢も離れているし、私もっと共感できない詩だと思っていたの。
けれども、全然そんなことないのね」とおっしゃってくださいました。
すごく励みになるお言葉でした。

3月に卒業した先輩が差し入れを手に見に来てくださった。
「去年よりずっとよくなってる」というお言葉が嬉しい。
「先輩っ!」と興奮しすぎて、一緒に写真撮ってもらうのを忘れてしまいました。
高文連にはまた来てくださるそうで、楽しみです。よし、頑張らねば。


夢のような一日でした。

詩のコーナーは、絵画作品の中ではやはり異質だったらしく、
学校祭という賑やかな空気の中、入り込みづらいようでした。
<春風flyer>はノリで配布してしまいましたが、用意した38枚は全て捌けました。
手渡しはしていませんから、一日で38枚は嬉しい数。
やはり学校祭効果ですね。。
といっても、何かを期待しているわけじゃないですけど汗。

ともかくも、部員たちよ、お疲れさま。そして

お越しくださった皆さま、
本当にありがとうございました。



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by moonpower0723 | 2009-07-26 00:48 | 美術部の人々、札幌アート
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文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723
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