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中嶋幸治 展「エンヴェロープの風の鱗」/七夕の満月

中嶋幸治 展「エンヴェロープの風の鱗」/七夕の満月_d0101676_22262897.jpg


一昨日、中嶋幸治 展「エンヴェロープの風の鱗」を見に、テンポラリースペースを訪ねた。
封をできる口さえあれば、それは封筒という名の器になる。
燃やせなかった絵を縫い合わせた、魚のような封筒。
鯉幟のような、鮮やかな橙色と黒の封筒。
そして、風の封筒。
風を追って、まさに鱗のように、細い紙が封筒に張り巡らされている。
封筒、何かを包むことを前提に生まれた存在、或いはヌケガラ。
「詩は手紙を保証する、切手のようなもの」と話していたのは、松浦寿輝氏だったか――。
何も書かれていないまっさらな紙を、書くことで「ここ」に留めていく。
宛名も無い、切手も貼られていない、封筒たちは軽い。。
風の鱗の先端が、封筒の足元にすっと集まっている一枚があり、
谷を成しているようで惹かれた。しきりに触らせてもらった。
指先の、この懐かしい感覚は何かに似ている。。
月曜日学校帰りに駅の前の公園を通りかかって思い出した。
風の鱗。。あれは木、それも年老いた木の幹に似ている。
小学校の裏庭に生えていた大木の幹に、そっと指を這わせるとき、
私は同時に風も感じていたのかもしれなかった。

入り口の脇の空間には、梅の苗木が逆さに吊るされた下、
ブロックを押し退けて砂の中から吹きだす青い芽。
顔を近づけてみなければ、聞き取れないほど、細く流された音楽。
これももちろん展示の一部。
死んだ魂たち(梅の木)が浮かんでいる下では、もう新しい命が芽生えている、、
そんな、自然界の一種残酷な世界が垣間見えた。

***

7月7日、七夕です。満月なのです。
七夕の満月の夜に、秋刀魚を焼いて夕飯でした。
何となく贅沢をしたような気持ちになりましたが、よくわかりません。
とりあえず今日で、詩集の推敲からは一旦解放されました。
今月のもろもろ、やりたいこと・やることは山積みですが、
知ったことではありません(はい?)。
何が嬉しいって、好きなものが好きなだけ書ける状況になったということです。
詩集に取り掛かっていた数ヶ月間、新しいものを本当に書いていない。
書いていない。書いていない。ええ、書けませんでした。。
昨夜も今日の夕方も、獣のように発狂していました。
立ち直りが早いので、もう大丈夫です。
ん?嵐の前の静けさなのでしょうかこれは。
ここ数日、学校がこんなに煩わしいと感じたことはありませんでした。
単に奪われる時間と気力を考えると、もったいなくて頭が痛かったです。
ちょっとは学生らしくしろってね。
勉強は?聞かないでください。部活は?聞かないでください。
信じられないくらい何もしていないのです。
学校祭まで、あと10日なのか。。「し、知らねーよ」笑。
詩集もようやくスタート地点に立てたというだけなのですが。。
「何でそんなに忙しそうなの?」「何でこの間休んだの?」と友達に聞かれても、
今まで話していないことが多すぎて、何から説明したらいいのかわからなくなったので、
笑ってごまかしているのでした。
肩がこってきたので、今日はおしまい。

空庭

黒瀬 珂瀾 / 本阿弥書店


からんさんから、今日届きました。ありがとうございます。
これから拝見するのが楽しみです。


読んでくださり、ありがとうございます。

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by moonpower0723 | 2009-07-07 23:27 | 美術部の人々、札幌アート

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723