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札幌で若い人の展示をみるみる。

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遺伝してる、骨の髄まで?
言葉の芯まで届いているのかなDNA
金太郎飴みたいに切り分けて、確かめたいよこんにちはっ!


最近見てきた展示の記録。箇条書き、敬称略御免。

■Mayumi Watanabe “allo?” 写真展 「ひかり」@紀伊国屋書店札幌本店
■高幹雄「お蔵出し」展@ト・オンカフェ
■札幌市立大学 美術部 noumenon(ノメノン)「18展」@HOKUSEN GALLERY ivory
■Hari & Mihira Midori Exhibition「踊りましょうよ!わたしたち」@garally new star

Watanabeさんの写真展はmixiの某コミュで案内を拝見して、5日にお邪魔した。
札幌の写真が多数。「あ、この場所知っている!」という第一印象と共に、
どこか、「ここは自分の見知った風景によく似た、
違う場所なのではないか」という思いを写真に抱いた。
「札幌ってこんなに美しかったっけ?」
「ただの青空が、ただの川が、こんなに鮮やかだなんて」という、心地よい違和感だった。
石造りの階段からしっかりと根を張って咲くタンポポを、
見上げるように撮った一枚が印象に残る。

展示とは関係ないけれど、
紀伊国屋では「群像」掲載の最果タヒさんの短編小説を熟読してきた。
感想は後でアップ。

同日、高幹雄さんの展示も拝見。
石炭飴を彷彿とさせる、暗い、深緑色の絵の前で思わず立ち止まってしまった。
不思議な色、飲まれそうな色。生々しくて、少し気持ちの悪い色。
石炭飴の懐かしい味が口いっぱいに広がる。
小さい頃、甘いものが食べたくなると、母に石炭飴をねだった。
真っ黒で、ゴロッとしていて、光に透かすと深い緑色。宝石のようにきれいな石炭飴。
母は、小さな欠片を選んで、私の口の中にそっと入れてくれた。
幼稚園か、それ以前か……。小さい頃に味わったささやかな甘味を、思い出した。
高さんといえば、
誰もが花をモチーフにした作品群を思い浮かべるのかもしれないけれど、
私にはどうしても、あの石炭飴の色をした作品が忘れがたいのだった。

美術部のOGが出品していると聞き、市立大学の美術部の18展に昨日お邪魔した。
何人かの学生が常に在廊しているのか、美術部の人が出迎えてくれた。
キャプションを見ないで、OGの作品を当ててみよう、
と思っていたら、あっさりわかってしまった。先輩らしすぎて、素敵すぎて。
あたたかな、桜色の画面。
他にも春らしい作品が多く、若返った←
何点かの作品について、学生の方が解説してくださったのだけれど、
どれも納得できる内容だった。
他の人の作品についてまで、お客さんに話ができる、っていうのは
日頃から鍛錬を積まれているのかなあ、すごいなあ、と感心した。
市立の方がデザインしたという、工事現場の塀を以前見たことがあるけれど
(思わず写真にとってしまった)、とてもイカしていた。
塀に文字・言葉を散らばすアイディア。
詩にも、こんな柔軟性があっていいと思った。
学生の方々は、デザインと美術の間で、いろいろ考えたりするんだろうな。
頑張ってください。

入って左側、三平さんの写真作品はきわどい。猿のお取り込み中を激写している。
あの狭い空間できわどい写真を見せ付けられるのは
正直「試されている」感覚。負けない!と思って、じいっと見つめてしまった。
もう片方の壁には、かわいいかわいい、針さんの絵。
けれど、そのかわいさが怖い。
あまり日常で感じたことのない狂気が描かれている。
お二方の凄まじい作品に挟まれて、
一つの空間にいると、ちょっぴりいたたまれなくなった。
でも嫌いじゃない体験だった。

★☆★

美術の展示を見ると、以前は単純に絵が描きたくなったりしたのだけれど、
最近は、このように無秩序に、かつ自分勝手に
感想やら回想やらを書き散らしたい欲求にかられるのだった。
本当、作家さんのエネルギーってすごい。


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by moonpower0723 | 2009-05-11 21:58 | 美術部の人々、札幌アート

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723