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「現代詩手帖」7月号の立ち読みメモ。

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明日は模試なので、吉増さんのイベントでのことは書きたくない気持ちになっている。
すみません。

現代詩手帖 2008年 07月号 [雑誌]
/ 思潮社
ISBN : B001B7MJC8




烈火の爪あとだ。
痛みを抱えることで
存在意義を持っていた加納クレタに思いをはせる。
村上春樹「ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編」参照。


立ち読みの方が集中して読んでいる気がする。
私、おかしいんだろうか。
欲しいのに、買うお金もあるのに、あえてもう少し我慢しよう。
一昨日立ち読みして、携帯にメモしたのから引っ張ってきて書く。

佐々木敦さんが吉増剛造さんと吉田アミさんのパフォーマンスの様子や、その感想について書いていた。火曜日に文学館で見てきたGozo Cineの「Strasbourg、いけぶくろ」と重なる部分があるけれど、同じイベントだったのだろうか。
佐々木さんが見た「デジカメで突如撮影を始める吉増さん」と、私が見た「アップされるギターを弾く手もと」が同じ時間同じ場所で起こったことであることを想像したら、ちょっと面白く感じた。
そういえば昨日、美術室の本棚をあさっていて、
佐々木さんは「SKYWARD」にも書いていたことを知る。機内誌って意外に豪華な執筆陣。
小さい頃、何回か目を通して「つまらん」と思ったのをきっかけに全く読まなくなってしまったが、今ならさすがに読める部分がありそうだ。
でも、JALにはほとんど乗ったことがないから、「SKYWARD」は知らなかったし、
これからも美術室以外では読まないと思う。

立ち読みって激しく偏っている。
頭に入ってきづらい作品は絶対に読めないから。

平田俊子さんの詩を読む。
“イラッとする”詩。わかりやすい、かつ面白い。
こういうことってあるんだよね!
周囲を忘れてふきだしてしまった。
ある意味、誌上の空気を読んでいる作品。ほっとできる。
平田さんは、立ち読みでも全く詩のユーモアや味わいが崩れないのですごい。
ことばの運びが自然なんだと思う。

蜂飼耳さんの詩を読む。
メモには詩行の波。という一言がある。
立ち読みでは内容よりも
活字の歩みが印象に残った。

藤井貞和さんの詩を読む。
ことば遊びが大胆で格好いい。
こんなふうに
ことばともっと慣れ親しみたいな、と感じた。

井坂洋子さんの詩を読む。
月の妖しさが読んでいて、ときどき胸騒ぎを呼ぶ。

投稿欄を読む。
5月20日締め切り分の発表、というところに思うところがある。
杉本さんの選評、斬り方が気持ちいい。
瀬尾育夫さんの選評、お笑い芸人の小島よしおさんを彷彿とさせる。
2年前を思い出した。そんなの関係ねぇ、と言ってくださる人がいらっしゃって、
いま救われていると思う。

三角みづ紀さんの詩を読む。
最近三角さんの詩と相性がいいみたい。
今月乗っていたのは追悼詩。
追悼詩には個人の思い出が作品に濃く投入されている場合が多いので、
いつもだとなんとなく避けてしまうのですが、今回はすんなり頭に入ってきました。
黙読していても
頭の中で自然と音声化(巫女のようなかん高い声が聞こえてくるのです)されるから不思議。こんな体験は初めてだった。
立ち読みじゃなかったら、その場で朗読してたよ、危ない危ない。
彼女は作品を携帯で綴るという、何か関係があるのだろうか。

他にも日和聡子さんの詩、コマガネトモオさんの詩、
久谷雉さんの詩誌選評などを楽しく読んだ。
日和聡子さんは詩集「びるま」で第7回中原中也賞受賞されているが
作家としても活躍している。
2006年には川端康成文学賞候補。先日は三島由紀夫賞の候補にもなったよう。
といっても、いま検索して知ったのだが汗。

みなさんもぜひ立ち読みしてみてください。
買っていただければ、もちろん嬉しいですが笑。


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★★★

最近、周囲の芸術人たちが悩んでいるので、見ていて怖い。
かくいう私もまだ心が晴れきっていない。
この季節悩むものだろうか。
悩んでいるのか悩んでいないのか
わからないまま隠れてしまっている人も気になる。
気になるけれども、何もできない。
たぶん自分が迷っているせいで
周囲のそれに敏感になりすぎているのだ。
共感できる悩みもあるけれど、
あの人が越えられない壁を
どうして私も同じように悩む権利があるのだろうかと
そこでも思い悩んでしまう。
ということは、一生の壁にすでに触れてきたのかもしれない。
阿呆だ。もうちょっと遊ぶべきだ。

おやすみなさい。
by moonpower0723 | 2008-07-05 00:24 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723