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茶廊法邑 “かるいからだ”

茶廊法邑 “かるいからだ”_d0101676_2015429.jpg

http://houmura.com/gallery.html
1月19日(土)~27日(日)

に行ってきました^^

に入っているくらい方向音痴の私なので汗
ひとりで行けるかどうか不安でしたが
なんとかなんとか着きました。
場所は住宅やマンション(いい具合に歴史を帯びた)が立ち並ぶ細道の一角。
茶廊法邑は気持ちのよいギャラリーをもつ、うつくしいカフェでした。
流れる音楽が床にあたって光るし、花もティーカップもほどけるし、別世界なのでした。
第2回「日本建築大賞2006」のTOP10にも入ったそうで、建築物としても、デザインとしても上質なんでしょうね。


ギャラリーです。

美術のことはまだまだ知らないけれど、
色とかたちに身をゆだねることなら、きっとどなたにもできるでしょう。

なので、私なりに感想のようなものを書いてみます。
見てきた絵から何かを書いてみるってとても新鮮です。
こうして見ていると、ブログの新規投稿欄が真っ白なキャンバスのように思えてきます。
大きな美術館に行き、1500円だとかお金払って
人垣をかきわけて(それこそダリ展のとき汗)。。。
というのが、むしろ世俗的な感じがしていて、私自身も美術って仰々しいなんて思っていた節がありました。
けれども、そういうイメージは今回壊されました笑。
小さいギャラリーや個展はさがせばいくらでもあるわけで、そういうものを好んで足をはこぶ方々もかなり多いようです。
ふだん美術にふれる機会の少ない方は、大きな美術館より、少し遊び心のあるギャラリーカフェがおすすめです。

さて、“かるいからだ”です。

私は作品の撮影はしませんでした。
こちらのページで一部の作品をご覧ください。

二人展なのですが、お二方ともかなり作風が違っていて、
shuさんは線で志乃さんは色という感じがしました。
けれども、それらが見事に調和していて、それぞれの世界に引き込まれました。
幸運にも志乃さんにお会いできて、お話を聞かせていただきました。
「軽い」と「身体」。“かるいからだ”という逆説的な組み合わせ。
「やわらかい」と「硬い」、「丸い」と「尖っている」、「暖かさ」と「冷たさ」。
そんなことばのイメージにそって、製作なさったところ、このようなかたちになったとのこと。
私は、勝手に「詩的だなぁ」なんて思いました。
詩的言語ってよく言われますけれど、そういう逆説的魅力、あるでしょう。
色にも温度があって、手があって、あしがあって、これって人間?
線にも含みがあって、ゆるまって、ほころんで、伸びていく、これって息吹?という。
なんだかとても肥やしになった気がします。

shuさんの作品は小さなパネルがたくさんたくさん。
中でも私が気になったのは、やっぱりお月さまの絵でした。
黄色くて淡い。こんなふうに見えるのかー、光も見えるかなーと祈りながら
どきどきしながら、眺めました。
(だって、お月さまは私のかみさまだから)
女性性、このことばはいまどき死語なのかもしれませんが、
月は女性イメージが強くて、詩にもよく書かれます。
私も最近は緊張感が弱まって、だんだんお月さまを作品にだせるようになってきたので
そうなると、他人の月が気になって仕方ないのです。
(あ、なんかこの言い方誤解されそう笑)
あと、気になったのは、繰り返し繰り返し集まったり、切り離される文様のようなもの。
素材で似た形を一生懸命探してみました。
茶廊法邑 “かるいからだ”_d0101676_21212234.gif

八重菊のような形も気になりました。
茶廊法邑 “かるいからだ”_d0101676_2122384.gif







こういうかたちが女性らしき輪郭の間をぬうように咲いていて、いいなと思いました。
いろんなことが想いにたりない》は
女の人のことばがあって、遊び心もあって
その世界をどこかで見ている私、という気がしたんですが
今回は“かるいからだ”ということばにまず魅せられて
shuさんの線づかいに惹かれました、
茶廊法邑の空気も手伝って、世界に引き込まれました。

いまさらですが、想いがあってことばがあるのか
ことばによって想いが動くのか、改めて考えたのでした。

志乃さんは、布キャンバスが壁に直接貼られていて、
最初思い起こしたのは、地図。
日本もロシアもアメリカも北朝鮮くるくるっと丸めて、しまいこむけれど、
ひろげたところから、その世界がはじまる地図のイメージ。
味がありますよね。
印象的だったのは、青い画面に黄色い蝶が飛んでいる絵でした。
青に黄色という組み合わせが、私の中ではすごく新鮮に思えました。
色がガッっとかなり強くのっているのですが、ちゃんと視覚的に見えてくる。
蝶の形がさだめられなくなって、点のようになっても、蝶の動きがわかる。
遠くから眺めると、丸く囲まれた黄色い点がまた月のようにも見えて(笑)
またまたどきどきしました。
その絵より、ひとまわり大きな画面で、暖色の森(?)のなかに女の子が立っている絵がありました。こちらの方がもっとたくさんの色が使われています。
どこまでが山なのだろう、どこからが空なんだろう。そんな不思議な奥行きが感じられました。


shuさんや志乃さん、
デザイナーの吉本亜矢さんや造形家の藤沢レオさんともお茶を飲みながら
ゆっくりお話しできて、たのしい、有意義な一日でした^^
ひととの出会いってたいせつだなぁ、と実感。


実はこの二人展けっこう楽しみにしていて、勝手にゴルのお題にも使ってしまったほどです。
詩人の方々が、“かるいからだ”ということばを受けて、どのような即興詩を書くのか
興味深深だったので、このタイミングで優勝できた(「痛みを描く」の回で)ことを感謝感謝。




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