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ドバイから帰国!/ケトルに出発前エッセイ/幻冬舎plusにてドバイ紀行文の連載スタート◎


前回の記事の通り、1月から
日・アラブ首長国連邦(UAE)芸術家文化人等交流事業 平成26年度 作家交流プログラム〉に参加。
ドバイでの1ヶ月の滞在を終え、無事帰りました。
滞在中に日本人の人質事件が発生するなど、緊張が走ることもありました。
イスラムの文化や宗教を見つめ、今の時代の「平和」について考えさせられました。

出発前は「地球の歩き方」に書かれていることがドバイの全てでした。
でも現地についてからは、一度としてガイドブックを開くことはありませんでした。
目に飛び込んでくる生の景色が、あまりに刺激的で。
ドバイの街並みだけではなく、田舎の島や、郊外の山にもくり返し連れて行っていただきました。
結果的にUAEという国全体を覗き見る形となったのです。
はじめは「観光しに来たわけじゃないんだし!」「書くことだけ!」と虚勢を張っていたのですが、
自分が派遣された使命を繰り返し考えるうちに、日本のものさしを持ち込むのは止めようと思いました。

「1ヶ月も何しに行くの?」とはよく言うものだ。1ヶ月でやっと半人前。
1ヶ月じゃ足りなーい!と、吸収しきれない情報の波に日々喘いでいました笑。

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店先のおじいちゃんと元気ハツラツ!@Al Ain
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草の匂いが気になったので、すかさず摘む@Al Ain
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手も足もiPhoneも泥まみれ@Delma
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ナツメヤシの木の加工所にて、木屑に夢中@Dubai-Safa Park
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帰る日の夕暮れにドバイ郊外のビーチにて。

こんな風に現地の人の手を握って笑っている自分も、
泥まみれになっている自分も、想像できなかったものね(笑)。

数ヶ月前まで、顔も知らなかった作家さんたちと旅をすること。
アバヤやカンドゥーラを着たアラブ人と日常的に接すること。
夕暮れの町でコーランを聴くこと。
口もきけなくなるほどバスで移動を繰り返すこと。
皆でひと皿のご飯を手づかみで食べること。
アバヤを着て、モスクの中を歩くこと。スカーフを頭に巻いて、強い日光を遮ること。
砂漠や海原。自然や太陽と真っ向から付き合うこと…。全てが初めてだったから。

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最初に行ったアルファ・ルーク・モスクにて。ここではお祈りの体験をしました。
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Fujairahのアルバディアモスクにて。UAEで一番古いモスク。

東京に帰ってきたことが嘘のようだ。
いまもドバイにいる自分が、砂漠で、海辺で、葉っぱを摘んで笑っているような気がしてならない。
印象深い光景、感覚に刺さる体験が沢山あって、帰国してからも頭の中の情報処理に追われていた。
眠っていても、頭の中はドバイらしく、一緒に旅したメンバーの夢を見た。
1ヶ月って、精神にも肉体にも食い込んでくるんだなあ…。

この体験をちゃんと作品に落とし込むぞ!という決意を固め、
現在さくさくと文章にまとめたり、詩を構想したりしているところ
(ちゃんと本になったらいいなあ…。その辺りはまだ未定なのですが、
向こうの人の期待も背負っているので、何とか出版まで漕ぎ着きたい!)

砂漠で息を潜めて夕日を見つめたことも、初めての美しい体験でしたし、
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アブダビのリワ砂漠にて、夕暮れ。沈んでいく太陽を一心に見つめた。
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ドバイ郊外の砂漠にて

着物姿で、ただ一人のお客さんのために朗読したのも初めてでした。
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閉会セレモニーでは、私たちをこの旅に呼んでくださった、
MBRFoundationのジャマール閣下へ、感謝の気持ちを込めて詩を朗読しました。
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旅をご一緒した作家の中島桃果子(写真右)さんが、着物一式ご持参で着せてくださいました。
思い出に残る、素敵な体験をさせていただきました。。心から感謝。

フジャイラのビーチで夕日を眺めながら、のびのび歌ったことは忘れないだろうな。
ここの海は、アラビア湾ではなくオマーン湾。
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 *撮影:中島桃果子さん、堀田季何さん、小澤学さん
 
***ドバイ滞在に関して、告知!***

売中の「ケトル」vol.23 〈40人のここが気になる〉に
ドバイ出発前のエッセイを綴りました。

石原慎太郎さんから頂いた激励のお言葉の詳細を綴っています。出発前の興奮と混乱が思い出される…笑。
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週3/8(日)から、ウェブサイト幻冬舎plus にて
「ドバイ感覚紀行」の連載をスタートします!

いよいよ!という感じですが……第1回は「詩人、ドバイに行く」(仮)。
3/8以降は毎週日曜日に更新予定です。ぜひご覧ください!
※更新の曜日が変更されました。
掲載されたら、また文月のTwitterで告知します◎
ドバイから帰還した新人魔女にご期待あれ。

 
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Hattaのダム貯水湖にて。谷間の幻想的な風景の中、アラブ人が陽気にバーベキューをしていました。


 たくさんの人、たくさんの体験に救われた――救ってもらった、と思います。
 この旅で出会ったみなさま、本当に、ほんとうに、ありがとうございました…。
 
 

by moonpower0723 | 2015-02-26 18:01 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723