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今日から1ヶ月、ドバイに行ってきます!


新年早々ですが、お知らせです◎
本日1月18日(日)から約1ヶ月、ドバイに行ってきます。
(深夜に出発です!)

というのも、あるプログラムに参加することになったからです。
正式名称は…
 平成26年度 作家交流プログラム〉(長い!)。

日本から送り出されるのは、作家や歌人の男女各2名と、
旅の手助けをしてくださるコーディネーターの方1名の計5名です
アラブ圏の文学者が日本に滞在するプログラムも予定されており、
互いの地を訪ね合うことで、親交を図ることが目的です。
ドバイ首長のシェイク・モハメッド氏自身が「詩人」でもあります。
氏の「特に文学を通じて交流したい」という強い意志により、事業が動き出したそう。

参加には、事前の審査と滞在制作が条件。
1ヶ月の滞在期間で何を得ることができるのか、どんなものを形にできるのか、
まだ若い私にとっては、力試しにもなると思いました。

ちなみにドバイ(アラブ首長国連邦UAE)はこちらに位置しています↓

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日本では「中東」「アラブ」と一括りに語られることが多いようですが、
ドバイは非常に豊かで、治安のよい観光都市だそうです。
移民を含む多くの外国人(インド人やフィリピン人など)が暮らし、人々の信仰も様々。
多様性に溢れた土地柄のようです。

正直、参加に関してはずっと実感が湧かないままだったのですが、
12日(月)に行われた壮行会で、ご一緒する作家・歌人の皆さんや、
日本側の主催である日本芸術文化国際交流財団の方々、
事業にご支援くださった文化庁、外務省の方、選考委員である
幻冬舎社長の見城徹さん、編集者の坂本忠雄さん、作家の藤沢周さん、
そして石原慎太郎さんに激励を受け、ようやくその重みを感じてきたところです…
(重みを感じすぎて、出発前から何か乗り越えたような気持ちでいます。
そのときの衝撃を早速、2月中旬発売の「ケトル」vol.23で綴りました!仕事早いでしょ笑)。

旅の様子は、「幻冬舎plus」という幻冬舎のサイトで連載していく予定なので、
ぜひご覧になってみてください! 初回はたぶん1月下旬に更新かな。
Twitterに旅の写真なども、リアルタイムに載せていきたいと思います◎

***
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出発前日の1/17(土)には、ワタリウム美術館のトーク・朗読イベントに出演しました。
イベントのタイトルは偶然にも『詩の旅・旅の詩』…!
旅の経験豊富な出演者のお話を伺う内に、色々と旅のビジョンが浮かんできました。
(城戸朱理さん、和合亮一さん、石田瑞穂さん、暁方ミセイさん、遠藤朋之さんのお話と
白石かずこさん、田村隆一さんのドキュメンタリーから――
孤独、膨らんだ身体を脱ぐこと、断崖、一杯の酒、名付け、個の存在、移動は旅か)
長旅を前に不安でいっぱいでしたが、おかげさまで
旅先での「変化」を楽しんで受けとめたい…!と前向きな気持ちに切り替わりました。

***

事前審査用に提出した文章の一部を以下に掲載しますちょっと硬いです)↓↓

 これから私が書くことは、中東への偏見に満ちたものになるかもしれない。しかも私が向かうのは、大きな中東世界の中の一つの地域に過ぎないのだ。ただ発言に間違いがないよう注意を払うことよりも、素朴な疑問をはっきりと口にして、それを現地で晴らしていきたい。実感に即しながら。

 ここ数週間「ドバイに行く」と人に話した際、「一ヵ月も何しに行くの?」「なんでドバイ?」と再三尋ねられた。懸命に説明するも、説明を聞く側も、説明をする私自身も首をかしげる羽目に陥る。とはいえ、相手は最終的に「せっかくの機会ですから、行ってみなさい」と笑顔を向けてくれる。その笑顔に安堵すると同時に、実は少し怖くなる。

 「何しに行くの?」と問いかけたい人の気持ちはよくわかる。私自身、せっかく行くのだから、ドバイで何かを生み出したい。日本では得難いものを手にしたい(具体的な体験でも、形ない感覚でも)、そんな期待を持っている。しかし「何を生むのか」という結果ばかり見つめていると、「歩く」「観る」「書く」という過程を飛ばしているようで、何だか居心地が悪いのだ。

 私はドバイで何を見るだろう。その土地を訪れる人の顔、歩き方、仕草……。言葉は通じなくても、声の響きを目や耳に焼きつけよう。街並みを見つめて、日本の当たり前の常識が、突き崩されるのを目にしよう。そのとき抱く違和感は、「不快」か、それとも「痛快」か。たった一ヶ月だが、受け止めきれるところまで、受け止めるしかないのではないか。

⇒この文章の全文はnoteに掲載予定です。

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by moonpower0723 | 2015-01-18 19:10 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723