4月と8月のあいだには
2012年 08月 30日
空気の層を切りつけて生まれたわたしたち
お久しぶりです。
4ヵ月ぶりに更新します。
ひとが去っていったり、原稿を見失ったり、蚕の串焼きをかじったり。
踊ったり、インターンが終わったり、キャンバスに絵を描いたり。
この4ヵ月を還元できる言葉はないけれど、
語らなくてよいことは語りません、夏休みだし。
今月、札幌に帰省して、10年前仕掛けたタイムカプセルを開封してみました。
タイムカプセルの中身はがらくた箱でした。
あの頃の私にとって、すごく大事なものを選んで詰めたように思うのですが。
手紙、キーホルダー、海の写真、栞、
某賞の応募通知はがき、落選通知の封書。
〈10年後の私へ〉と書かれたカセットテープ。
11歳の私の文字はたどたどしく、
しかしくっきりと いまの私を示していました。
カセットテープを、埃だらけのレコーダーで再生してみました。
激しいノイズの向こう側から、甲高い声で語る誰か。
なんだか恐ろしくなって聞くのをやめてしまった。
耳を澄ましたって、
もう立ち止まれないこと、
進まずにはいられないことを知っているから。
***
★↑ 『ことばのポトラック』(春風社)。
詩「撫でる」を寄稿しています。レンガのような、鍋敷きのような強い本。
大竹昭子さん企画の〈ことばのポトラック〉というイベントから生まれた1冊です。
★↑ 「現代詩手帖」6月号作品特集〈現代詩手帖賞の詩人たち〉。
詩「Alternative」とエッセイを寄せています。
★詩誌「別冊・詩の発見」第11号に詩「傷あと」を寄稿しました。
同誌には、大垣沙也加さんによるレビュー「水になりたい少女」
(拙詩集『適切な世界の適切ならざる私』レビュー)も掲載。
★詩誌「遠来」vol.4に詩「はじまる」を寄稿しました。
★歌誌「かばん」6月号ゲストルームに詩「流星」を寄稿しました。
★歌誌「井泉」第46号に、詩「この味は海」を寄稿しました。
★詩客サイトにて詩「線路婦」を発表しました。
http://shiika.sakura.ne.jp/works/jun-22-2012/2012-06-22-9439.html
◎エッセイ・書評・出演
★詩客サイトにて、<好きな詩人>をテーマにエッセイを書きました。
大好きな渡邊十絲子さんの詩を紹介できてしあわせ。
http://shiika.sakura.ne.jp/beloved_poet/2012-07-13-9704.html
★「週刊文春」6月21日号に、芥川喜好著『時の余白に』(みすず書房)書評を書きました。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1452
★「週刊読書人」6月8日号に「怪談えほん」シリーズ(岩崎書店)の書評を書きました。
★出演ほか
4月15日銀座・BLDギャラリー「細江英公写真展」にて
トーク「細江英公×藤原安紀子+文月悠光+暁方ミセイ」/書き下ろし詩朗読
8月18日北海道北広島西高等学校図書館にて、講演「詩と出会うために」
8月25日飛ばない本@ルクスギャラリー トルタプリンター(19~21時)
8月26日月島・あいおい古本まつりにて、角田光代さんとのトーク「書くこと、学生として」
ご来場くださった皆さま、お世話をしてくださった皆さま、ありがとうございました。
◎連載中
★ナナロク社さんWEB誌「水色」にて恋の詩を連載中です。
http://www.nanarokusha.com/mizuiro/
*ナナロク社さんの実験〈詩を送る〉。
ご希望の方に詩を無料配布→感想をいただく、という試み。
実験に参加してくださった方へお便りを書きました。どうぞお読みください。
http://d.hatena.ne.jp/nanarokusha/20120814
★元山 舞さん、添ゆたかさんと運営中の詩のサイト「クリソコラ」。毎週更新しています。
http://kurisokora.tumblr.com/
★読売新聞夕刊の<NAVI&navi>にて、児童書を中心に本を紹介しています。
3ヵ月ごと、第3土曜日に掲載されています。
ということで、第3回の次は10月20日を予定しています。
旧刊書籍を取り上げることができる貴重な場ですし、
何より児童書が好きなので、この仕事は本当に嬉しい。力を入れて臨んでいます。
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このへんでやめておきます。
近頃の夜のお供。
この前、ポレポレ東中野で観ました。
「この雨いたいな!」
by moonpower0723
| 2012-08-30 00:20
| 詩の仕事