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小池昌代著『ことば汁』文庫解説/「現代詩手帖」2月号にて座談会/ポエガール誕生/BURSTを買った話

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枝のように思いをさらす。


小池昌代さんの短篇集『ことば汁』(中公文庫)の
解説を書かせていただきました。


ことば汁 (中公文庫)

小池 昌代 / 中央公論新社



高校時代、小池さんの『タタド』を読んで
「求めていた文章に出会った!」と閃いたことがありました。
『ことば汁』は、女性の嫉妬心や欲望をめぐる短篇集ですが、
不思議とおどろおどろしくありません。
抑制のきいた文体が、魅力的にはたらいているようです。
読んだら、あなたも「けもの」に焦がれるはず。
帯文をピースの又吉直樹さん(読書芸人)が書かれていることでも、
注目されています。ぜひお手に取ってみてください!

***

「現代詩手帖」2月号にて座談会に参加しています。

現代詩手帖 2012年 02月号 [雑誌]

思潮社



中国の詩人の李浩さん、鄭小瓊さんと、
野村喜和夫さんと共にお話しいたしました。
通訳を挟んでの座談会でしたが、
野村さんが大変よくまとめてくださいました。
ちなみに座談会は、昨年6月に行ったものです。

同号掲載の、佐藤雄一さんの新連載
<絶対的にHIP HOPであらねばならない>が大変面白く、
ツイッターでも話題となりました。

→2月号の詳しい内容・ご注文はこちら

***

詩のデザインレーベル・oblaatから
妹ブランド「ポエガール」が誕生しました。


ポストカードに詩を2編書き下ろしました。

ポストカードシリーズでは、他に
谷川俊太郎さん、覚和歌子さん、御徒町凧さん、枡野浩一さん、
福間健二さん、三角みづ紀さん、秋山基夫さん、
松田朋春さん、マツザキヨシユキさんの作品が続々刊行予定です。
ネットや実店舗での購入が可能になりましたら、またお知らせいたします。

ちなみに、以前紹介したポエペンシルに……
なんと新パッケージが登場!


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http://www.oblaat.jp/lineup05.html

真っ白な鉛筆って、何だか神秘的ですね^^
ケースのカラーは、パープルとイエローの二種類です。
鉛筆に刻まれている書き下ろし詩12篇は、前のバージョンと同じで、
私の他に、谷川俊太郎さん、御徒町凧さんの鉛筆も発売中。
詳細・ご購入についてはこちらでご確認ください。




先日、近所の古本屋でBURSTを買いました。


説明しよう!

このブログで度々触れてきましたが……、
「BURST」とは、
服飾と性と麻薬と死の
クロスロードマガジン
である!
(だって、版元のHPにそう書いてあるんだものー)

内容は、ご想像にお任せしますが、
マジックマッシュ●ームの育て方とか、あり得ない数のピアスとか、
ありえない場所のタトゥーとか……ともすると死体写真の特集。
まがまがしいですね!たのしい。

で、なぜ私がこの雑誌を知っているかというと、
たまに、寺山修司や鈴木いづみ嬢を特集したり、
金原ひとみのインタビューを載せたりするから。
2005年に廃刊となったようですが、私がこの雑誌の存在を知ったのはその後です
(当り前じゃ。2005年当時、私は中学2年生であった)。

***

先日の日曜日、昼下がりに近所を散歩。小さな古本屋さんにぶらっと入る。
ここの店は、誰が売りに来るのか知らないが「BURST」が超充実している。
そこで、こんな「BURST」を発見した。衝撃。

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なんだこの表紙は!!ポエム!!(爆)
死体は?麻薬は?どこに行ったんだよ。
「ストリート・ファイティングマン」って何!?
「私の名は“豊穣”だ」って言われても!
素敵すぎて、なんて返したらいいのかわからないよ!
っていうか、これじゃ何の雑誌だかわかんないじゃん!編集者の顔が見てみたい!!
(まあ、わかる人しか買わない雑誌だろうけど)

私はビニールで包装された「BURST」2003年10月号から目が離せなかった。
いったん棚に戻し、店内を徘徊した後、また手に取って眺める。
表紙の女の子に睨まれて、身がすくむ。
ありえないことだけど、この号は全篇この調子で詩が載っているのでは……?
どきどき。ううー、中身を確かめたい。どきどき。
もう買うっきゃないよね……
(まさか店員さんを呼びつけて「中身が見たいんですけどお」と、
「BURST」をおずおず差し出すわけにもいかない)。
しかも、500円から300円代に値下げされてる!(ポイント高い)

というわけで、数冊の文庫本と漫画と共に、「BURST」をレジへ持って行ったのでした。
野暮ったいすっぴん女子がこんな雑誌買ってスミマセンスミマセンと謝りながら。

帰宅後、さっそくビニールの包装を解いてみたが、
案の定、表紙のポエムを補足するものは何もなく、
ス●トロと自傷写真のオンパレードであった……(別にいいよ別に。結構熟読しちゃったし)。
せめて、詩の作者を知りたかったが、奥付にも特に記載されていなかった……。
誰だ!誰が書いたんだ!まさか編集者の創作……?
表紙デザインは、村藤治さんが担当のよう。

ああああ、すっごい気になる!(悶絶)
コアマガジンに問い合わせたい!!



そんな冬の終わりです。
by moonpower0723 | 2012-02-17 00:23 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723