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「現代詩手帖」7月号<特集Ⅰ 文月悠光> 詩、対談、往復書簡ほか掲載。

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わたしをきらいなあなたがほしい。
はないちもんめ。


現代詩手帖 2010年 07月号 [雑誌]

思潮社



「現代詩手帖」7月号の特集Ⅰは
<文月悠光――私から“わたし”へ>です。



<特集Ⅰ 文月悠光――私から“わたし”へ>の全容
(目次より、敬称略)

◎作品
文月悠光「なみだ銃 第15回中原中也賞受賞第一作」

◎往復書簡
吉増剛造+文月悠光「地面の下を叩くように」

◎対談
佐々木敦+文月悠光「「私」という物語の水脈」

◎論考、エッセイ
田野倉康一、栩木伸明、東直子、望月遊馬

作品は巻頭で掲載されました。なんともはや。
往復書簡は、吉増さんのお返事が素晴らしいです。
編集長の亀岡さんもお返事を絶賛されていました。感無量。
評論家の佐々木敦さんと<パロール・ポエティーク>。
安川さんみたいに格好いいことは喋れなかったけれども、
佐々木さんのお力で、ぐんぐん話せました。ぐんぐん。

田野倉康一さん、栩木伸明さん、東直子さん、望月遊馬さん、
御原稿をお寄せくださり、ありがとうございました!

・田野倉さんは〈読み手が傾きそうな点〉を意識した上で
その先へ、裏側へ踏み込んでいく勇気ある論考。
・栩木さんの論考のタイトルは「二人いる『私』」。
詩の中に登場するペルソナが焦点です。
・東さんは小気味良い文体で詩句を引用しながら
拙詩集を解説してくださいました。タイトルは「楕円の胎児」。
(私個人が東直子さんの歌のファンであることをここに記しておきます^^;)
・永遠のお師匠さんである望月さんは、出会いの秘話を綴ってくださいました。
もう時効かな、と思いますので、破天荒なエピソードをみなさんお楽しみください。

以上、文字通りの“文月”号です汗。

7月号はそのほか
ジェローム・ローゼンバーグの特集、
恒例の作品特集・新鋭詩集2010
(浦歌無子、及川俊哉、小野絵里華、カニエ・ナハ、髙木敏次、
髙塚謙太郎、中村剛彦、宮田浩介、八柳李花が執筆。敬称略にて失礼)
暁方ミセイさん、岩尾忍さんが現代詩手帖賞受賞第一作を寄せています。
鮎川信夫賞受賞・谷川俊太郎さんと四元康祐さんの対談も掲載されています!

本日から大型書店の文芸誌コーナーに並んでおります。
地方ですと、30日ごろになるかと思います。
ネットから注文もできます→思潮社ホームページ


【うらばなし】
東京に来てから間もない頃に思潮社の亀岡さん(編集長)からお電話をいただきまして

亀岡さん「文月さんの特集をやろうと思うんですよー」
と告げられ思わず絶句。

私「あの、私1冊しか詩集出してないんですけど……」

亀岡さん「受賞後第一作を書いて、佐々木さんと対談していただいて」

私「ああああたししゃべれませんっ。ななにも知らないんでっ(((( ;°Д°))))」

そんなかたちでプルプルと震えながら始まった企画でした笑。
新人の私を取り上げれば、薄っぺらい内容に陥りやすいはず。
亀岡さんもそれを重々承知の上で踏み込んだのだと思います。
いやー、勇断です。はっきり言って禁忌犯してます笑。
私も怖がるのはやめて「絶対面白いものにする!」と心に決め、死ぬ気で取り組みました。
※その期間、精神に狂いが生じました。周囲の方々にはご迷惑をおかけしました。
今のところ、「詩手帖も“現在のひと”を取り上げるようになったのか」
と好意的に受け取ってくださる方が多く、少しだけほっとしています。

7月号、お手に取ってぜひ見ていただきたい!
声を大にして、申し上げます。自信あり。
枯渇気味だった思念(自己顕示欲?)を
掘り当ててしまい、実のところ参っています(笑)。

***

新鋭特集に目を通した感想をごく簡単に(暁方さん、岩尾さんの作品も含め)。。
どの詩を取ってもレベルが高いと思います。
岩尾忍さん、暁方ミセイさん、浦 歌無子さん、小野絵里華さん
高木敏次さん、宮田浩介さん、八柳李花さんが個人的にはよかったです。
特に高木敏次さん、八柳李花さんの作品にはそらおそろしさを覚えました。
また、大野一雄さんの“舞踏”に触れたカニエ・ナハさんのエッセイが、印象に強く残りました。




    ごくんと唾をのむ。
by moonpower0723 | 2010-06-28 20:51 | 詩の仕事

文学少女は詩人をめざす


by moonpower0723